見出し画像

7. 難聴の入院治療 1日の過ごし方→寝てるだけ。(難聴発症6日目)

難聴治療 入院3日目。
朝起きるとすぐに右耳の聞こえを試す。耳元で指を鳴らしてみたり、右耳を塞いで「あー」と言ってみたりする。今日も何も聞こえない。

右耳から首筋にかけて蒸したさつまいもをギッチリと詰めたような閉塞感も変わらない。

一人だけの入院部屋は1日中ほぼ無音で、時間が静かに過ぎていく。

ときどき右耳の奥にツーンと痛みを感じる。
担当の先生に伝えてみると、通常は痛みを伴うことはないとのこと。それでも、この痛みは発症以来ときどきある。

病院の規定上、入院中の面会は一切禁止。病室内での携帯使用は基本的に禁止。wifiがないからネットは使えない。携帯のデータ通信はすでに上限まで使い切ってしまっている。だから入院中はあまり携帯を触ることはない。携帯を使えないことはかえってよかったのかもしれない。結果的にネット依存、情報中毒になることを回避することに。

私の一日の過ごし方

5:00  勝手に目が覚める。
起きたら、まず頭を動かさないようにゆっくり身体のストレッチ。特に足のストレッチとエクササイズは重点的に。寝っぱなし生活のため、ふくらはぎの筋肉を動かすエクササイズは大事。ただ、腹圧がかかると耳の内圧が上がることがあるため、腹圧なしのエクササイズ。

5:30     洗面とトイレ
「極力うつむかないように」と先生から言われてるため、顔をできるだけ立てたまま(顔を下に向けないように)洗面。洗面というか顔を軽く濡らして拭き取るだけ。首元にタオルを挟まないと水がダダ漏れに服に滴る。タオルを挟んでても服はビシャる。トイレは病室を出て2-3m先にある。そろーりそろーりと壁づたいに行く。頭が動くと目眩がするため、転ばないようゆっくり移動。

6:00     ストレッチと勉強
寝たままできるストレッチをしながら英語の勉強。
英語を見ると催眠効果がすごくてそのまま2度寝。

6:30
   検温(体温と血圧を測る)
看護師さんに右耳の状況や今朝の体調を伝える。話しながら右耳の聴力をセルフチェック。

7:30    朝食 
食べるときだけは、起き上がる。食べたら歯磨きしてまたすぐ横になる。この後昼食まで起き上がることはほぼない。

8:00    本読んだりルービックキューブ回したり。

10:00   ステロイドの点滴開始。約2時間。
英語の勉強をしたり本を読んだり。点滴の場所にもよるが本のページがめくりにくい。Kindleが良い。
 
12:00    点滴終了。昼食。食べ終わったら口をゆすいでまたすぐに横になる。

14:00     保清時間
2日に1回程度シャワー。それか身体を拭くだけ。シャワー中は頭を下げないように要注意。

15:00
     昼寝か本かルービックキューブ
時々、エクササイズ。シャワーの後はすぐ横になる。目が回ってるのか、シャワー後はだるくなる。

18:00   夕食。夕食後は耳の薬の他に便通を促す薬も飲む。便秘になることがないよう(腹圧回避のため)便秘じゃないけど、マグミットを毎日内服。

19:00   検温

20:00   食べたら洗面。顔をうつむかないよ気をつけて歯磨き。コップは2個(きれいな水と口ゆすぎ用)あると便利。

21:00    病院の消灯。左向きに寝る陣地作り。タオルを丸めてロールケーキ状にしてベッド柵の右側に寄せて置く。寝る時はこのタオルにもたれて身体全体が左に向くように寝る。寝ている間に右への寝返りをしないよう(右耳に圧がかからないように)タオルで背中を支えている。
だいたい22時ごろには、いつのまにか寝てる。

画像1

この日の夕方、パートナーが荷物を届けに来てくれた。入院中の面会は原則禁止で私が直接荷物を受け取ることができないため、警備室の守衛さんが荷物を預かり助手さんが部屋まで持ってきてくれた。

紙袋の中には頼んであった着替えとタオルがはいってある。6月の暑さと湿気がどんよりと荷物に混入。

頼んだ覚えのない重さのある箱が。

開けると浦沢直樹さんの漫画がズラリ。
「モンスター」全巻。「あさドラ!」まである。
ありがたい…

画像2

夜、ベッドの陣地を作るとモンスターを通常速度の0.5倍速でゆっくり読んだ。主人公ケンゾーさんの語学力はハンパない。色々とぶっ飛びなストーリー展開だが、浦沢さんが描く各キャラクターの魅力全開の表情にホレボレしつつ大好きな浦沢ワールドに没頭する。
読むのは1日に2巻までと決める。
好きだから、あえて制限をかける。

浦沢さんに心から感謝。

投薬内容(ステロイド点滴3日目)
点滴: 水溶性プレドニン50mg+ソリタT1(200ml)
内服薬:カルナクリン錠、メチコバール、ムコスタ、キプレス、ネキシウムカプセル、アデホスコーワ、マグミット、アレロック

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?