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15. 高度難聴 発症から聴力回復まで15日間のまとめ。 外リンパ瘻治療と入院中の過ごし方。

症状の程度や治療の方針、過ごし方、予後は個人差があります。以下、個人的な体験をもとに記載しております。

発症当日
ある朝、鼻かみとくしゃみから突然難聴発症。
「そのうち治る」と期待して耳鼻科には行かず。

発症2日目(耳鼻科受診。ステロイド内服開始)
耳鼻科を受診。右耳は急性 感音性難聴(中等度難聴)の診断。ステロイドを内服して様子をみることに。

発症3日目(自宅安静+ステロイド内服2日目)
右耳は ほぼ完全に音が聞こえなくなる。めまいはない。耳鳴りと閉塞感がかなりきつい。

発症4日目(入院開始 ステロイド点滴開始)
外リンパ瘻疑いで入院。安静+ステロイド点滴。頭を動かさず、ひたすらじっと横になって過ごす。ステロイドの点滴(1日1回2時間程度)を連続5日間。

上記の聴力検査結果

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発症5日目(入院2日目 ステロイド点滴)
じっと横なって過ごす。咳、あくび、くしゃみ、頭を下げるなど、耳の内圧を上げる動作禁。起き上がるのは、トイレ、洗面、食事の時のみ。

発症6〜8日目(入院3〜5日目 ステロイド点滴)
ステロイド点滴内服薬も併用。
一日中横になって過ごす。シャワーは2日に1回。

発症9〜10日目(入院6~7日目 内服薬のみ)
一日中じっと横になって過ごす。

発症11日目(入院8日目 内服薬のみ)
右耳の音が聞こえ始める。強烈な爆音(機械音のような音質)で聞こえる。精神的にきつい音量。
一日中横になって過ごす。

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発症12〜14日目(入院9〜11日目 内服薬のみ)
一日中横になって過ごす。爆音から普通の音量へ下がり始める。毎日少しずつ聴力が回復している自覚がある。

発症15日目(入院12日目退院 内服薬のみ)
かなり普通に聞こえる状態に回復し退院。
家に帰ってからも自宅安静へ。

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担当の耳鼻科医師に教えてもらったこと
・入院中はとにかく安静に過ごす
・あまり頭を動かさず、じっと横になって寝る
・頭を20-30°ギャッジアップして寝る
・悪い方の耳を上側にして横になる
 右耳難聴→ずっと左向きで寝た
・内耳に圧がかかる動作の回避
 咳、くしゃみ、鼻かみ、あくび、息を止める、腹圧をかける動作、顔を下げる動作は避ける。
・便秘にならないようにする(腹圧禁のため)
・検査室への移動は基本的に車椅子
・トイレなど自分で歩く時は壁づたいにそろりと歩く(転倒予防)

入院中にしていたこと
・横になってできる楽しみを見つける
・本を読む
・ルービックキューブを解く
・英単語を覚える
・浦沢直樹さんの漫画を読みふける
・寝たままふくらはぎのストレッチをする
・深く考え込まない
・寝る
・仕事は全てキャンセルして一旦無職に
・お金の計算(生活費、貯蓄の見通しを立てる)
・加入している医療保険を調べる

もし病院にwifiがあったら、たぶん一日中、耳のことを検索して情報中毒になっていたかもしれない。けれども、病院にWi-Fiはなく、データ使用量も入院してすぐに上限に達してしまった。入院してはじめのうちは、ネットが使えないことに不便は感じたが、数日経つと「ネット環境がなくて逆によかった」と思えた。本を読んだりルービックキューブを回したり、自分なりにけっこう忙しく楽しく過ごしていた。携帯がないことで、余計なストレスを回避できていたように思う。

ただ、めまいがさほどきつくなかったのは、とてもラッキーなケースだと先生が言っていた。

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