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18. 突発性難聴12日間の入院。 入院費用の話。医療保険給付金の話。(外リンパ瘻「手術なし」のケース)

右耳の高度難聴を発症し、入院の日々や治療については当時の日記を見ながらnoteに記載してきた。半年前の記憶を頼りに...というわけではなく当時の症状や状況についてはかなり正確に書いてきたつもりでいる。

退院してから日記をつけるのをやめてしまった(3日坊主タイプのため)。
ここからは、いくつか残っているものを参照して書いていこうと思う。

外リンパ瘻の入院中に私が不安に思っていたことは、入院費の支払いだった。大学院の学生生活で、収入源は限られている(貯金の切り崩し+仕事掛け持ち)。難聴を発症してから数ヶ月先までの仕事は全てキャンセルした。治療に専念することにしていたが、貯蓄を切り崩しての治療生活はかなり不安があった。

入院費用のしくみ
日本の入院治療費にはDPC(ディーピーシー)という仕組みがある。DPCとは医療機関によって治療内容や入院期間のばらつきが大きくならないよう設定されていて、患者の立場からも社会全体的にも理にかなったシステムと言える。
①診断(Diagnosis)と②医療処置や手術などの診療行為(Procedure)③これらの組み合わせ(Combination)によって、入院費や入院期間の目安が算出されている。

参考:平成30年度診療報酬改定の概要 DPC/PDPS, 厚生労働省保険局医療課
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000197983.pdf

わたしの場合、手術予定日ギリギリで聴覚が回復したこともあり、入院期間としては「手術なし」の平均在院日数よりも少し長く入院している。入院費は検査内容や処置内容、手術の有無、入院期間によって違いがある。わたしは入院中に「限度額適用認定証」の申請をしたため、病院窓口での支払い額は収入レベルに応じた金額となっている。以下に書いた費用や内容については、あくまでも、ある一例として読み流していただければと思う。

わたしの支払いケース
病名:右耳突発性難聴 / 外リンパ瘻 
症状:右耳難聴
入院期間:12日間

診療明細書
初診料      2,880円
薬剤管理指導料   7,400円
薬(飲み薬)    27,380円
薬(点滴5日分)29,000円
検査      42,850円
(検査:聴力検査、血液検査、尿検査、エコー検査、心電図など)
CT検査     21,070円  
入院料       227,620円

総医療費:    358,200円
食事代:              15,180円   

入院費自己負担額(国保3割負担&限度額適用): 72,780円 
もし限度額適用認定証を申請していなければ12万程度の請求金額だったかと思う。

プライベートで加入している医療保険の給付金額
わたしは2つの医療保険に加入していた。
A社:60,000円(入院12日間)
B社:66,000円(入院12日間+外来受診日2日分)
給付金総額:126,000円

2つの医療保険に加給していたため、給付金額で入院費用や外来診察費、薬代などをカバーすることができた。が、生活費の支出は貯蓄を切り崩してやりくりした。幸いにも、数ヶ月かけて聴覚を回復することができ、仕事にも少しずつ復帰することができたし、勉強もぼちぼちと続けることができている。今も毎日大音量の耳鳴りを聞きながら、時々音割れがする右耳にビクビクと不安を抱きながら生活している。(そして最近また右耳の調子が良くない...)


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