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2. 外リンパ瘻(with 高度難聴)はびっくりするくらい突然始まる。耳のバランスはふとしたきっかけでぶっ壊れる。

外リンパ瘻を発症した私の体験です。私は耳鼻科専門家ではなくド素人です。難聴にはいろいろな原因があり、経過には個人差があります。
より正確な情報は耳鼻科医に確認されることをお勧めします。

私の場合、朝起きて鼻がつまっていたから鼻をかんで、くしゃみを数回したら耳の不調が始まった。
いつもの鼻かみ、いつものくしゃみでまさかこんなことになるとは思いもしなかった。耳の閉塞感が気になって、耳抜きなどを何度もしていたら、耳の奥の小さな組織が破れてしまったようだった(実際に破れる音がした)。
まさか、まさかこんなことがある日突然起こるなんて、本当に全く予想してなかった。

私の父は12歳の時に友達との喧嘩で耳を損傷してしまい、以来片耳は音が聞こえてない。だから私は小さい時から耳を大事にするように両親に言われたきた。でもまさか自分が父と同様にある日突然、難聴になるとは思いもしなかった。

耳の不調はいつ、誰に、どんなタイミングで起こるのかなんてわからない。
誰に起こっても不思議ではない。

鼻を強くかんだり、強く耳抜きをするなど耳への過剰な負荷は日頃から気をつけたほうがよい。

耳に強い閉塞感があったり、耳に水が入った時ような(耳抜きがうまくできない時のような)不快感があると、かなり気になる。ものすごく気になる。
強く鼻をかんだり、思いきり耳抜きをしてみたり、なんとか自分で対処したくなるかもしれない。
放っておけばそのうち治るような気もする。
(あるデータによると、放っておいても自然に治る人もけっこういる)
でも、いつまでも放っておくのはおすすめしない。
「聞こえがいつもと何か違う」「聞こえてるけど、なんか変」と感じているならできるだけ早く耳鼻科に行くことをおすすめする。

聞こえの異変に気づいたら、とにかく受診を
私はネットサーフィンをした結果、楽観視して「きっと大したことはない」「そのうち治るはず」と思い込んでしまった。受診を遅らせてしまった。

聞こえの改善は治療開始の時期が大きく影響することがわかっている。発症後、早い方がいい。

もちろん何せずに自然に治癒する人もいる。
治らない人もいる。
急速に悪化する聴力の異変に気づいたら、できるだけ早く受診をして、悪化を食い止めるための情報を医師から聞いた方がよい。

急速に聴力が悪化する場合、治療開始のタイミングが遅いと回復の見込みが格段に下がってしまうことも知られている。

耳の閉塞感、聞こえの違和感、流水音の耳鳴り、耳の奥で何か破れたような音や感覚、めまいがあったら、できるだけ早く耳鼻科へ。
これらの症状は外リンパ瘻の特徴だが、個人差もある。めまいは特徴的な症状のひとつだが、私の場合は数日後に出てきた。
耳の閉塞感があると、耳抜きやあくびをしたくなるかもしれない。症状や時期にもよるが、耳への過度な圧を加えることは症状を悪化させる可能性もある。
もし上記の症状があれば、自分で対処法を試してみるよりもまずは耳鼻科へ。
ネットに書いてある、どこの誰かが書いたかわからない「それっぽい対処法」は過信はせず、とりあえず耳鼻科へ行くことをおすすめする。

参考
U.S. Department of Health and Human Services. National Institutes of Health
Sudden Deafness
https://www.nidcd.nih.gov/health/sudden-deafness

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