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10. 入院費用の支払いに備えて。医療保険、限度額適用認定証を準備する (外リンパ瘻 発症9日目)

入院6日目。右耳は相変わらず何も聞こえない。
ずっと鳴り止まないキーンとつんざくような耳鳴りに心がじわりじわりと疲れてくる。

今日は心が穏やかではない。自分にイライラしてしまう。些細なことに胸が苦しくなる。
箸が落ちただけで悲しくなる。

今後の生活、仕事、支払い、収入、どれを見ても危うい状況だと言える。幸いパートナーと暮らしているからいざとなれば助けてくれるとは思うが。パートナーとの生活は約10年。財布は完全に分けて生活している。家計簿は1円単位できっちり割り勘にしている。彼のの財布に頼る気は毛頭ない。(むこうもそう思っているはず)
仕事には戻れるのか?貯金いつまでもつのか?

考え始めると不安が思考回路を占領する。先のことを考えすぎても仕方ない。今は、今できること(お金の計算)をすることに。

1. 加入している医療保険の書類を確認
・保険会社に電話をして、自分の状況を伝える。
・給付対象の疾患/状況か確認する
(対象でなければそもそもお金がもらえない)
・保険会社から申請に必要な書類を送ってもらう
・書類が届いたら病院で記載してもらう書類があるか確認する
・資料があれば給付金額をざっくり計算できる

2. 限度額適用認定証の手続き
管轄の役所に電話をして申請方法を相談。
自分が入院中に役所に直接行って申請できないため、パートナーに行ってもらう必要があった。

申請に必要だったもの
以下は私が住んでいる自治体の例。
自治体により内容が異なるかもしれない。
・保険証
・印鑑
・マイナンバー
・委任状(役所の担当者に内容を確認して自作)
・取りに行ってくれる人は身分証の提示が必要

限度額認定証を準備した理由
・入院費用は高額が見込まれる
・医療費が高額(自己負担限度額を超える額)だとあとで払い戻される高額療養費制度がある。
・あとから払い戻されるとはいえ、退院時の窓口支払いの負担額が大きい
限度額適用認定証入院中に病院に提出すると1ヵ月 (1日から月末まで)の支払いが自己負担限度額までとなる。退院時の支払い負担が減る。
(個室料や食事代は対象外で通常通りの請求)

3. 病院の窓口で確認
・病院の窓口で保険関係の書類について確認
(診断書受け取りまでの手順や費用など)
・入院費の支払い方法を確認
(電子マネー、クレジットカード払いが可能か)

入院費は退院前日までわからない。しかし、限度額認定証があればおおよその検討はつく。

当面の生活費の支払いと貯金のバランス、医療費と医療保険の給付額などを計算した。あと数ヶ月はなんとかなる。たぶん。

彼と彼の家族(アメリカ在住)が私の入院についてかなりざわついていたらしい。彼がもし地元アメリカで10日間も入院すれば、金額が恐ろしいことになるからだ。私が入院費の自己負担額の目安を伝えると
「日本で良かった…」と呟いていた。

投薬内容
内服薬:カルナクリン錠、メチコバール、ムコスタ、キプレス、ネキシウムカプセル、アデホスコーワ、マグミット、アレロック

参考
全国健康保険協会(cited 2020/12/7)
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3020/r151/

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