リノベーションまちづくり

知行合一。

この本の冒頭ででてくる言葉。知ること(知識)と行うこと(実践)は決して分離できず、両者を成し遂げてはじめて、本当の知性ってものがある。
その通りだと思うし、

「リノベーションまちづくり」という本が語るのは、そんなまちへの実践の記録と、それを相対化して知識として体系化し。その間を往復することで力強くなる取り組みだ。北九州家守構想から始まる不動産のリノベーションは、まちへ雇用をもたらし、やがてまちに対してもインパクトをもつものになった。

そこに至るまでの、戦略や組織編成を描き、分析しているのが本書。ここで間違えていけないのがリノベーションはあくまで手段だということだ。小さく始めて、やがて大きく広めて行く、そのうえで重要になるのが事業計画に沿って改修費を決めることだ。その改修費を極めてコントロールしやすい手段がリノベーションといえるだろう。

物件に価値はなく、エリアに価値ありという言葉が地域の多くの不動産オーナーと共有されるようになるとき、これまで小さな変化さえもなく閉塞感に包まれていたまちの空き家や空きテナントが開かれ少しづつ変化していくことになるだろう。

さて今年の春はよく桜を撮った。これは横浜のさくら。


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