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くにを的随想集

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エッセイ的な記事をまとめました。 書きたいときに、書きたいことを、書く、と言うスタンスで不定期投稿します。
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2020年5月の記事一覧

「〇〇さん、無言の帰宅」って、〇〇さんはどこにいるの?

事故や病気で誰かが亡くなった際、「○○さん、無言の帰宅」と表現されることがよくあります。 ご遺体やお骨が自宅に返ってきた、程度の意味で使われているのかもしれませんが、これって生死に関する結構根源的な問いを含んでいる気がします。 一つだけ明らかなことは、○○さんは既に亡くなっていることです。ですので、 「○○さんの遺体、無言の帰宅」 「○○さんの遺骨、無言の帰宅」 これならわかります。 ですが、 「○○さん、無言の帰宅」 ○○さんは、まるでまだ生きているようです。

伝えたいことを、伝えたい人に、正しく伝える

先日、勉強したいことがあったので、Kindleで本を購入しましたが、思っていた以上に便利です。 何が便利だと思ったかと言うと、文字の大きさを変えられるとか、そんな小手先のことでは無く、落ち着いて読めること。 わざわざ本として買わなくても、ネットで調べればある程度のことはわかるでしょう、と思われる方も多いと思います。 ですが、例えば総文字数80,000字の文章があったと想定してみてください。 一つのWebページに80,000字あった場合、延々とスクロールし続けて読む必要

明日が来るとは限らない

学生の頃からずっと、明日が来るとは限らないと思っていました。元々将来に希望なんか持っていなかったせいもありますが、世の中の多くの人は、どうして明日もあたり前に来ると思っているのでしょう? コロナ騒動の真っ最中だから言うわけではありませんが、明日があたり前に来る保証なんてないです。明日どころか、1時間後だってちゃんと来るかどうかわからないです。 多くの人が無意識に信じていて、私が一番違和感を感じるのが、このイメージです。 いい大学に入って、大企業に就職して、年々給料が上が