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#17 あゆみ~2018年 1歩目の春  vol.2

おそらく舞台「あゆみ」は日向坂の歴史の中では、円盤化もされていないので、きっと日の目を見ずに、忘れられて行くのかなぁと思っていた。

そしたら「ひらがな推し」や「日向坂で会いましょう」で、オードリーが何回かイジってくれて、メチャクチャ嬉しかった。
その後、CSやHuluで配信してくれるまでになった。

クニラが過去のライブを懸命に記事にしているのは供養に近い。

今まで、ライブには全て1人で行っていたし、長い間、誰にもそれを話す機会が無かった。

特に、このような局地戦(単独ライブとかではなく、フェスとかイベントとか舞台とか)に行った事を埋もれさせたくなかった。
あの舞台「あゆみ」の昼公演に来ていたファン達は元気だろうか。
今もファンでいるのだろうか。

クニラは「おひさま」と呼ばれるよになった今でも、まだファンですよー。

【チーム カスタネット】
2018年4月28日
今度はチーム「カスタネット」だ。
因みに、このチーム名を付けた意味は不明だが、最初にメンバーが舞台に出てくる時に、それぞれのチームが、チーム名の楽器を持って出てくる演出となっている。

前回、チーム「ハーモニカ」を観た後、その日に復習として「舞台あゆみ」をネットで調べたり、パンフレットも購入して熟読したので、世界観やストーリーも頭に入っている。

前回よりも舞台に没頭出来るはず。

チーム「カスタネット」は以下のメンバー。
1.柿崎芽実
2.影山優佳
3.佐々木美玲
4.高本彩花
5.金村美玖
6.河田陽菜
7.小坂菜緒
8.富田鈴花
9.丹生明里
10.濱岸ひより
(期別五十音順)

2期生中心のチームだが主役格は佐々木美玲。

事前のインタビューで、丹生が犬の役作りに力を注いだと言っていたので楽しみであるが、丹生ちゃんを犬役にするなんて、おい!演出!
見事な演出だ(笑)

個人的には東村が演じた幼馴染みの男の子の役が凄く良かった。
小学生低学年男子の女子に対するハスった感じが、東村に合っていた。

【総評】
今回はストーリーも分かっているので、落ち着いて観たが、ストーリーを把握していると細かい演出まで分かって、前回よりも泣いた。
やっぱり舞台は2回行くものだと、素人ながら思ったものだ。

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えーと、私は、一生に、だいたい1億8千万歩ぐらい、歩きます。
スキップとか、けんけんとか、お墓参りとか、扇風機の首を追いかけたりとか、お店に並んだり、デートしたり、夜中喉が渇いてコップの水を飲んだり、そーゆーの全部合わせて1億8113万1982歩、です。
それが多いのか少ないのかよくわからないですけど、そう思うと、ずいぶん遠くへ来たもんです。
振り返っても、もう何も見えないですけど、でも、ふとおもむろに、立ち止まったりして、で、歩きだしたりして、考えてみると、でもこれって元をたどれば最初は、一歩、なわけで。
これまでも、これも、これからも、どこまで行っても、最初の一歩の続きなわけで、うれしくてなんか早足になっちゃったのも、行きたくないのに我慢して無理矢理歩いたのも、全部そのあとの話だから、全部そこからはじまってるから。
だから、まずはそこから。
はい。じゃあ、行きます。
せーの、はじめのいっーぽ。

この台詞を分割して全員で言い終わった後、全員でジャンプし、着地した後、主人公の「あゆみ」が生まれるシーンから舞台が始まる。

そこから「あゆみ」の人生をたどっていく。

幼少期の事、学校での事、初恋、親との暮らし、就職、恋人、結婚、出産、そして親の死。
誰しもが経験するであろう、おそらくは平凡な経験。
それは、その時には分からない、かけがえのない経験。
自分の幼少期の頃に経験した親とのエピソード。
自分が親となり、今度は我が子と経験する。
人生は繰り返す。ただ戻れない。

舞台後半で「あゆみ」は1人山に登りなから、過去を振り返り、様々な事を思い出していく。

最後の場面、おそらくは老人ホーム、散歩に出かける「あゆみ」
歩き続ける。
そして、最後の台詞。

・・・えーと、私は、一生に、だいたい1億8千万歩ぐらい、歩きます。
スキップとか、けんけんとか、お墓参りとか、扇風機の首を追いかけたりとか、お店に並んだり、デートしたり、夜中喉が渇いてコップの水を飲んだり、そーゆーの全部合わせて1億8113万1982歩、です。
それが多いのか少ないのかよくわからないですけど、そう思うと、ずいぶん遠くへ来たもんです。
振り返っても、もう何も見えないですけど、でも、ふとおもむろに、立ち止まったりして、で、歩きだしたりして、考えてみると、でもこれって先をたどれば最後は、一歩、なわけで。
これまでも、これも、これからも、どこまで行っても、最後の一歩の途中なわけで、うれしくてなんか早足になっちゃったのも、行きたくないのに我慢して無理矢理歩いたのも、全部その前の話だから、全部そこに繋がるから。
だから、最後はもちろんそこに。
はい。じゃあ、行きます。
せーの、さいごのいっーぽ。

全員がジャンプ
舞台が暗転して終わる。

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舞台未経験の彼女達が演じたこの舞台。
それは青臭くもあり、拙くもあった。
ただ、だからこそ、この舞台の主人公「あゆみ」が等身大に見えて感動した。
人生なんて誰でも青臭くて拙いものだから。

彼女達はアイドル人生の「今」を一生懸命に生きていた。
そして、それが日向坂へと繋がっていく。
初舞台、まずは初めの一歩だった。

おわり。

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