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#14 ガラスを割れ~2018年 お隠れの春 vol.4

この当時の平手友梨奈に対して、ファンサイドでは、欅坂の活動は休養してるのに、個人仕事(コスメブランドのイメージキャラ就任)はするのかい!等の批判が強かったが、反平手派からしても、この楽曲に関しては「やっぱり平手は凄いね」との評価が概ねであった。

ただ、この頃に、欅坂から離れたファンも多い気がする。
クニラのように「ひらがなけやき」に応援の主軸を移すファンもいただろうし、その後のライブの客層を見ても、半数は入れ替わった気がした。

【反平手派の躍動】
2018年3月3日
欅坂46「2nd  YEAR  ANNIVERSARY  LIVE」の開催が発表され、チケットの抽選申込が開始される。
クニラにとっては、初のANNIVERSARY  LIVE(以下アニラ)である。
1周年アニラの時は、まだ欅坂への熱が足りず、ライブに行くまでのファンではなかったので、アニラに行くのは今回が初めて。
ライブに行くようになってから、どうしても2周年アニラは行きたかったので、待ちに待った感じで申し込んだ。
先の武道館で「ひらがなけやき」に応援の主軸を移したと書いたが、それはそれ(笑)
やっぱり欅坂のライブを観たい。ましてやアニラであるもの。
そして、見事、4月6日に当選した。
4月6日はフォーティーシックスである(だからどうした)

2018年3月4日
NHK「シブヤノオト」にセンター平手が欠席。
小林と今泉がWセンターを務めた。
異例ではあるが休養明けと言うか、まだシングル発売前なので、ライブに向けて大事をとったと言う言い訳も出来なくはない。
その後なら確実に平手のライブ欠席フラグが立つのだが、この当時はそんな事は1ミリも思わなかった。

2018年3月7日
6枚目シングル「ガラスを割れ」をリリース。

ここまでの6枚目シングル発表から2ndアニラ開催、そしてシングルリリースまでの流れは、年始のゴタゴタを考えれば(シブヤノオト欠席はあるものの)センター平手の続投も含め、欅坂にとっては、今までと何も変わない活動だ。
と、思われたのだが。。。

2018年3月9日に事件が起こる。
まず、運営は正式に2ndアニラに平手が参加しない事を発表する。

正気か!?
グループのアニラを欠席するなんて、まさかまさかの急展開。
平手が出ない欅坂のライブなんて、カレーの無いカレーライスではないか!
しかもチケットを売り出してからの発表なんて詐欺ではないか!
しかも欠席の理由がスケジュールの都合ってどう言う事か?
自分がセンターを務めるグループの2周年記念ライブってのは最優先されるスケジュールではないのか?
ライブへの期待値が大き過ぎたため、裏切られた気持ちが強く、不満が爆発したクニラであった。
あれだけ平手のセンター交代を望んでいたのに。。。

この事件までに、一体、何がどうしてどうなったのか。
年明けから休養して、武道館が振替ライブとなり、センター交代論も起こるが、交代なしで6枚目シングルをリリースし、2周年ライブを開催発表するも、今度は欠席を発表。
たった3ヶ月間の話である。

この頃の事をクニラなりに推測してみる。
仮に運営に「平手派」と「反平手派」がいたとして、「平手派」はセンターを代える気などなく、平手無き欅坂など欅坂に非ずと言うスタンスで強行突破してきた。
故に武道館も振替たし、6枚目シングルも平手でリリースした。

それに対して「反平手派」の考えはこうである。
センター平手に拘らず、今後はセンターもあまり固定はせず、グループ全体で活動していく事で、強い欅坂が作れるのではないかと考えていたに違いない。

正義はどちらにあるのかは、それぞれの考えではあるが、アイドルビジネスにおいての正義とは「作品のヒット」に尽きる。
話題性や知名度等は方法でしかない。
そう考えれば、平手中心の欅坂を維持する方が正義であり、本流である。
故に「反平手派」の改革は成らなかったのだ。

平手本人はVOL2で書いたとおりであり、自分がいなくても欅坂はやれると言う事を示したかったし、それを観てみたいと言う願望があった。

変な話だが平手本人と「反平手派」の考えは同じだ。
それならば、まだ打つ手はある。
平手を意図的に休ませて、欅坂から外す。
そして、やむを得ずと言う体で、残りのメンバーで活動すると言う絵図。
これなら平手も理解して合意してくれるはずだ。
6枚目シングルでは「平手派」に負けたが、これなら巻き返せるのではないか。

「平手派」も平手の怪我や体調不良では、平手に無理強いも出来ないし、逆に個人仕事で平手を独占出来るメリットもある。

【メンバーの思い】
ここで運営は「平手派」であっても「反平手派」であっても、最も肝心な事を確認をしなければならない。
平手以外のメンバーのやる気である。
武道館の時のようにヘタれてしまわれては困るのだ。
つまり、「お前ら平手がいなくても、やれんのか!」である。

メンバーはどう答えたのだろうか。
武道館での「ひらがなけやき」の飛躍が、かなり悔しかった事は想像できる。
答えは「私達だけでやれる!」だったであろう。
その証拠に3月9日の平手欠席発表の内容に、平手は当然だが、わざわざ「ひらがなけやき」も出ませんと記されている。

そして早速、平手抜きで活動を決意したメンバーには試練が待っている。
2周年アニラの平手欠席発表のその夜。
生放送されるミュージックステーションにも当然平手は欠席するのだ。

これは異例中の異例。
「ガラスを割れ」のリリース2日後にプロモーションとして出演する番組にセンターが欠席する。
Mステの影響力はシブヤノオトとは比較にならない。
下手をすると大バッシングを受けかねない。
もしかしたら平手がいない欅坂に対して酷評が与えられる可能性だってある。

今回も小林と今泉がWセンターを務めるのだが、その演出が物議を醸した。

「ガラ割れ」の衣装は、センター平手だけ赤のMA-1で他は黒を着ている。

平手欠席のMステの演出では、曲が始まる前にフェンスに置いてある赤のMA-1(平手の)がカメラに抜かれる。

黒のMA-1を来たメンバーが「ガラ割れ」披露し、曲の間奏でWセンターの小林、今泉が赤のMA-1に早や着替えする演出。

この演出は平手欠席により、急遽テレビ側が変更したものなのか?
否、最初から計算された演出だ。

捉えようによっては、センターが交代して、しかも平手が脱退するような演出にも見える。
そんな演出を運営が了承するだろうか?
リリース1発目のテレビ生放送出演。しかもMステで。
ましてや、この演出を知らないで平手が観たとしたら、どう思うだろうか?

これは確信犯以外のなにものでもない。
攻めの演出だ。
「反平手派」はセンター交代の既成事実を生放送を使って世間に知らしめたのだ。
もちろん、この後に控えているアニラへのプロモーションでもある。

メンバーはメンバーで、自分達が平手無しで世間に受け入れて貰えるのか。
Mステで試すのはリスクが高いが、早かれ遅かれ評価は下される。
まさに勝負だ。

結果、世間の評価は、平手への反発と残されてメンバーへの同情票もあり、概ね好評であった。
どうやらMステは乗り切った。
だが、これからが本番だ。

2カ月前に「ひらがなけやき」がくぐった修羅場を今度は自分達がくぐらなければならない。

「修羅場くぐりの2ndアニラ」まで後1カ月。

次回、いよいよライブ本番。
クニラの身にも、まさかまさかの急展開。

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