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都市鉱山が新潟市西蒲区にあった!

都市鉱山。

少し古い引用となりますが、平成26年版環境白書には「廃棄された家電製品などに含まれるレアメタル(希少金属)などの金属鉱物は資源として循環的に利用される可能性を有していることから、いわゆる「都市鉱山」と呼ばれることがあります。世界の埋蔵量に比べると、我が国の都市鉱山の比率は、たとえば銅では8.06%、レアメタルといわれるリチウムでは3.83%です。他方、平成21年に再生利用されずに処分場に埋め立てられた金属系廃棄物の量は、一般廃棄物で約53万トン(発生量の約34%)、産業廃棄物で約23万トン(発生量の約3%)となっています。このほか、使われないまま家庭で保管されている製品も相当数に上るといわれています」と記述されており、まだまだ伸びしろがある注目すべき資源です。

ところで…

この都市鉱山はどこで採掘されているかご存知でしょうか?

少なくとも私は知らなかったのですが、新潟市西蒲区の障がい者施設にその採掘現場の1つがあったのです。

この度ご縁をいただき、採掘現場を拝見させていただいたのですが、まず驚いたのは、小型家電を分解分別する職人さん(=障がい者の皆さん)の手際の良さと集中力、そして整理整頓が徹底された職場環境!

私も少し体験させていただいたのですが、スピードたるや天と地ほどの差がありました…

そして、障がい者福祉的観点で最も感心したのは、就労継続支援B型事業所であるにも関わらず、職人さん全員に最低賃金相当の工賃を達成できているということ!

私も市長時代、工賃の賃上げには、社会福祉法人の皆さんと一緒にかなり研究を深め、挑戦を繰り返してきましたが、残念ながら最低賃金には遠く及ばない状態に留まっていただけに、このことが如何に画期的なことなのかがよく分かります。

都市鉱山の新たな発掘(=資源の有効活用)と障がい者福祉の充実がこんなにも親和性があるだなんて!

目から鱗の体験でした。

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