漫文駅伝特別編『俺流の弱者の兵法』第1回 松尾アトム前派出所
私が最も苦手としているものは結果である。
私の職業はお笑い芸人とりんご農家であるがどちらも誇れるような結果はまだ出せていない。
おやおや、そんなクールな感じで冒頭書き出してはいるけどもっと正直に掘り下げて記述するなら芸歴撤廃制度が敷かれた今年のR-1グランプリ2024において私はかなり意気込んで参加したがあっさり一回戦敗退。
さらにりんごの大会(作ったりんごの優秀さを競う大会)にも出場し参加したりんご農家50組中47位の成績。
あれ!?ちょっと待てよ。
俺はひょっとして向いてない仕事2個やってないか!?
これでは逆大谷翔平状態。
どこが悪いのかわからないがとにかくトミー・ジョン手術受けさせてくれないか!?
そんな気分な今日(こんにち)の私なのだ。
このままではそこらへんの簡単な顔をした簡単な発想のおじさんに「ニ兎追うもの一兎を得ず!」などという昔ながらの簡単なセリフを吐かれてしまう。
まあ、別に私は2匹の兎に用事があるわけではないが前述した2つの仕事と2人の追いかけている人物がいる。
野村克也さんと落合博満さんだ。
結果を出すスペシャリストのご両人である。
私は野村克也さんを尊敬している。
一度出来心で略して「ノムカツ!」とハムカツみたいに言おうとしたことがあったがそんなことは断じてできなかった。
そのくらい尊敬しているのだ。
南海、ヤクルト、阪神、楽天と監督を務めリーグ優勝5回日本一3回という実績を持つ。
その数字にどんな手を使ってでも私が対抗しようとするならオーディションで「滑舌悪くて何言ってるかわからない!」と言ってネタの途中で止められた回数通算5回。あと畑で青大将にでくわしてびっくりして尻餅をついた回数通算3回である。
何を言ってるんだ、俺は!
私がふざけてる間にノムさんの現役時代の話にうつろう。
若い人達は知らないだろうが野村克也さんは戦後初の三冠王記録を持ち657本の歴代2位の通算本塁打記録を持っている。
これは私ごときがどんな手を使ったとて表現できない数字だ。
それから私は俺流という言葉に憧れている。
ご存知落合博満さんの代名詞だ。
監督時代は中日ドラゴンズで俺流采配と呼ばれリーグ優勝4回日本一を1回。
とりあえずこちらもあらゆる手を使ってその数字に対抗するなら通算アルバイト解雇数4回結婚した回数1回。あっ!2回か。
俺は結婚の二毛作男だった。
おい!もうやめとけ!!
やはり今はそんなことを言ってる場合じゃないんだと思う。
「〜だと思う」というYouTube俺流チャンネルの落合さんの言い方をかまして現役時代の話にうつるが落合さんはロッテ時代に監督やコーチ陣のバッティング理論が自分に合わないと思い「俺の事は放って置いてください!」と言って勝手に練習して三冠王を3回もとってしまったのだ。
とてもカッコイイ!
その逸話にあやかり、私も所属事務所のタイタンのマネージャーに「僕のことは放って置いてください!」と言い放ち現在本当に事務所に放って置かれてる状態である。
さあ、肩があったまってきました!
本題に入ります。
今回米粒写経の居島一平さんからこのような手記の表現の場をいただきました。
どんな男になろうか迷ったときは、野村克也落合博満交互に見て!
只今のスローガンを仮説として結果を出せない男が結果を出した両雄から結果を出す糸口を見つけていく。
さらにこの結果を出せないという難事件を解決しようとしていく探偵小説のような連載をはじめます。
いや、もうこれは探偵小説です。
私は顎をチェンソーで切ったことがあるので(実話)ハードボイルド探偵小説ということにしましょう。
てなわけで次回以降乞うご期待!
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