痛みと向き合うとは?
(文章読む時間がなくて、Explain painのプログラム概要が知りたい方は、こちらをクリック!でも、できれば文章を読んでいただけたら嬉しいです。)
先日までは黄砂で黄色い空をしていましたが、ここ数日の雨で空が洗われたようで、きれいな青空と白い雲が漂う朝。
やっぱり空はこうでなくっちゃ、、、って思う自分がいるのは、空とは青いものである、、、っていうバイアスがかかってますかね、笑。
「空は青い」みたいに
「痛みとは、体のどこかに損傷がある。」というバイアスも強く残っている。
例えば、
腰痛がある=腰椎のヘルニアがあるのではないか、、、
膝が痛い=ひざの軟骨がすり減っているのではないか、、、
逆から見ると、
MRIで、腰椎の椎間板が減っている=腰に痛みが出る。
レントゲンで、膝の関節のスペースが狭くなっている(軟骨が減っているかもしれませんねぇ~といわれる)=ひざの痛みが出る。
こんな会話は日常茶飯事に起きている。
多くの人が、痛み=体のどこかに器質的(筋、腱、骨、細胞、軟骨、などなど)に問題がある、と思っている。
では、こんな会話よく聞かないですか?
「朝起きたら膝が痛かったんだけど、気が付いたら痛みがなくなっていた」
「朝起きたら、頭が痛かったんだけど、友達と話していたら頭痛がなくなった」
「朝起きたら、軽い頭痛がしていたんだけど、さっき上司と決算の話していたら、さらに頭痛がひどくなった、、、。」
あった痛みがなくなった。
ちょっとだった痛みが強くなった。
そんなことも皆さん経験していると思います。
もし器質的になにか損傷などの問題が存在するならば、痛みが消えたりでてきたり、強くなったり弱くなったりするのか、、、ちょっと疑問に思いませんか?
もちろん器質的に問題があっても、痛みの変化はあります。
器質的に問題があれば、常に痛みが一定とはなりません。
でも、時と場合によって痛みが変化するってどういうことでしょうか?
先日、Clubhouseで「痛み」について、理学療法士さん2名と、アスレティックトレーナー2名でお話をしました。そこには整形外科医の先生とパーソナルトレーナーの人も加わって、現場における痛みの現状、その対処法、考え方について話が広がりました。
整形外科医は、埼玉県所沢市で去年開業された朱田(あかだ)先生。
あかだ先生は、去年にNOI(Neuroorthopaedic Institute)が行っている「疼痛学」のプログラムExplain painを受講してくださったのですが、それを受けたことで、患者さんとの最初の診察(コンサルティング)の会話の内容が変わったことにより、患者さんとの時間が以前よりも楽になった、、、という話をしてくださっていました。
同じように、カナダで理学療法士として活動し、現在は日本のスポーツ研究施設の中心となっている、JISS(国立スポーツ科学センター)に勤務する、中本さんがカナダでExplain painを受講する前は、「患者さんに対してすごく意地悪だったと思う、、、」と話してくれて、「その意地悪という意味はなに?」と尋ねたところ、
術後、リハビリも順調にいっていて、術エリアが治癒しているだけの時間が経っているにも関わらず、「痛みがある」という人の訴えを、「そんなはずないでしょう、、、メンタルが弱いとかって以前だったら思っていた自分がいた。」という話や、
順調にリハビリが進んで、復職まであと1週間とかになったときに、
「先生痛みがぶり返してきた、、、」とか言う人がいて、以前であれば「仕事に戻りたくないだけで、本当は痛みがないのに痛いって言っているんじゃないのか、、、」って思っていたりして、患者さんのその声を受け取って理解しようとしていなかったので、「意地悪だった、、、」って思います、と話してくれました。
セラピストやトレーナー、介護やリハビリをする人であれば、毎日のように「あそこが痛い、ここが痛い、痛みがなくならない、、、」そんな言葉を聞いていたら、きっと上に書かれているような反応やその気持ちはとても理解できるものではないかな、、、と思います。
腫れてない
熱感もない
時間も十分に経っている
特に何も新しいことをしていないのに、先週は大丈夫だったのに、急に痛みが増した、、、
そんな状況において、いまだに「メンタルが弱い」とか、「気持ちの問題」とかって終わらせようとしている人がいるのも現実。そう医療機関やセラピーの施設で言われて私のところに来るクライエントさんも年間に一定数いるのは事実。時には、抗うつ剤や睡眠薬とか処方される人もいる。そんな現実ってどうなの?って常に思う。
だからこそ、このExplain painのプログラムを多くの人に知っていただき、私たちがなぜ痛みを感じるのか、痛みの正体は何か?の共通認識を広げていきたい。その先に、痛みの呪縛から解放された幸せな人が増えると思うから。
私たち人間は、環境に存在する様々なことに同じくらい影響を受けて存在している。
Bio(生物)
Psycho(心理)
Social(社会)
BPSモデル。
これが一体何を意味しているのか。
それに我々がどう影響を受けているのか。
それによって体内ではどのような反応が起きているのか(炎症反応や脳の反応)。
そして、どうやって実際にクライエントさんとお話をするのか。
どうやって痛みの状況を一緒に整理していくのか。
そのようなお話を聞けるのが、Explain painの講座。
今年は、5月22日(土)、23日(日)の9時~12時オーストラリアとつないで、事前学習動画(日本語字幕付き、テキストは日本語と英語の両方をあえて横並びにしてあるので、英語の勉強にもなります!)から出てきた皆さんの質問や疑問にこたえてもらいながら、様々な実践の方法を体験します。
医療系の素晴らしい同時通訳の方に通訳をしていただきますので、ぜひお楽しみください!
介護や学校の養護教員の方、理学療法士や作業療法士、トレーナーやインストラクター、臨床心理士、海外では資格の垣根なく、人のカラダとかかわる多くの人たちが受講されています。
ぜひぜひPain Revolution(痛みの革命)を日本に起こす仲間になってください!
ヨガジェネさんでもお申し込み受付しております。
セミナーを受講してくれた担当者さんが、内容をまとめてくれていますので、よかったらぜひリンクに行ってみてください。
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