マシンチューニングの基礎知識 LSD(Limited Slip Differential)の役割

 クルマを駆動する両輪が地面に接した状態であれば、ディファレンシャルギヤは都合のよい機構だ。しかし、モータースポーツなどで、駆動輪の片側が浮き上がるような走行状態になると、ディファレンシャルギヤの働きによってクルマの挙動が乱れ、危険な情況に至ることがある。また、スリップしやすい悪路や雪道を走行するときにディファレンシャルギヤが作動すると地面との抵抗が少ない側の駆動輪が空転し、立ち往生するような情況も起こる。

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元参加型モータースポーツ専門誌副編集長のモータージャーナリスト鳴海邦彦が、真のマシンチューニング、真のマシンセッティングを伝授する。

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