違和感①

最近本当に世の中の変化が多いし、早い。
変化する先が正しいか間違っているかは置いておいて、問題は吟味されずに変化を受け入れる人が多いというか、国民が吟味する暇もなく国が変わろうとしているというか、そういうプロセスの部分であろう。
強行突破のような変化には、論理の破綻みたいなものが見え隠れする。あとは変化するもの同士の整合性もとれていなかったりもする。
そういった変化が向かう先は、往々にして"破綻"である。
自然環境の保全を掲げながら一方で山を削って太陽光パネルを設置するとか、男女平等参画を目指しながら会社や政治家の男女比を合わせることに躍起になったりとか。
枚挙にいとまがないけれど、今回はLGBTとやらについて吟味したい。

着目すべきはTの部分、トランスジェンダーである。
トランスジェンダー(あるいは性別違和)はLGBとは全く異質の問題であり、これらを一緒くたにしていることすら違和感があるが、今回は割愛する。

トランスジェンダーの定義を一応確認しておこう。
「自分の性別に違和感を持ち、身体の性と心の性が一致していない人たちのこと」だそうだ。
まぁみんなが知っている通りの定義だな(日本語では"性別違和"と呼ぶらしいが、こっちの方がわかりやすい気がするw)。

それでは、トランスジェンダーを構成する要素である"ジェンダー"の定義を見てみようか。
「「ジェンダー」とは、これが男らしい、これが女らしいと決めるなど、社会や文化のなかで作られた、性別に対する考え方のことです。」と、天下のえねーちけー様が仰っている。リンク乗っけておく。
https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005311341_00000

ジェンダーとは、社会や文化の中で作られた性別に対する考え方のことであると。
それがトランス=逆である。
言葉通りに考えるとトランスジェンダーは「社会や文化の中で作られた性別に対する考え方とは逆」となる。なるほど。
例えば社会の中で「男は青で女は赤」というジェンダーがあった時に、それとは逆の考え方(男は赤で女は青)がトランスジェンダーとなるだろうか。
もう少し解釈を広げると、「男だけど赤がいい」と思う人や「女だけど青がいい」と思う人もトランスジェンダーと言えるかもしれない。
ジェンダーの逆を"採用する人"である。

ここまで読んだら勘の悪い方でもお気づきだと思うが、今一度世間に浸透しているトランスジェンダーの定義を確認してみる。
「自分の性別に違和感を持ち、身体の性と心の性が一致していない人たちのこと」だそうだ。
さて、先ほどまで考えてきたジェンダー、あるいはトランス+ジェンダーの定義や解釈から消失した概念がある。「社会性」である。
同時に、これまでになかった異質な意味合いが突如として出現していることも明白である。「心の性」である。

違和感②へ続く。


クニヒデ


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