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【1分で読める500字コラム】縛りと、自由は両方あってなんぼ。ブラック校則

 ブラック校則。
 懐かしい。私も前髪の長さや髪ゴムの色の規則にうんざりしたものです。下着に関する校則とセクハラまがいの指導には閉口ですが、制服は名の通りのものなので、デザインが崩れるほど形を変えて着るものでもないでしょう。まあ、制服の必要性に関しては、さておき。

 そうした厳しい校則。なぜこんなものができたのだろうと歴史を遡ってみると、どうやら1872年あたり(資料にブレがあり定かではない)に発行された「小学生徒心得」が源のようです。学校生活を送る上での規則が事細かに記されています。教育機関において、さらにこれが厳しく励行されるようになったのは、昭和40年代の大学紛争の余波が中学校高校にまで流れてきていたからだとか。そして昭和50年代に入り激化したのが、校内暴力。教員たちは、児童や生徒の指導に必死。学校によっては教員は命がけだったわけです。

 全国数万人の公立学校の教員が生徒指導の軸にしたのが、現在も残る「校則」。どんな場所においても、「ガイドライン」はあると心強いものです。「自由にって言われると、どうしてよいのかわからない」と嘆く子どもに、ほんの少しだけ決まりや縛りを与えると、途端にホッとするのもこれまた事実。

しかしそんな時代につくられたものが「校則」のルーツだもの、時代錯誤と言われてもしょうがない。子どもたちが変えていけたらいいねとは思うものの、改革って面倒だし時間がかかります。そして「学校」で過ごす時間は有限なので、卒業したら校則に苦しめられたことなんて忘れてしまう。どこで断ち切るか、とても難しい問題です。ブラック校則。


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