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結婚式のまわりには 【500字コラム】

ささいな笹さんの、とても心温まる記事を拝見した。
そろそろ、今年の春先に延期になった披露宴が開かれ始めているらしい。


延期
延期
キャンセル
キャンセル
延期
延期……

アルバイトをしていた映像制作会社で、異変が起きたのは2020年の3月だった。提携している結婚式場から、続々と制作・撮影の延期とキャンセルの連絡が届く。

婚礼映像撮影の仕事は、披露宴当日だけが出番ではない。オープニング、生い立ち、エンドロールなどの事前制作、挙式や披露宴の撮影後の映像編集作業もある。

披露宴キャンセル・延期で大打撃を受けるのは、ブライダル会社や式場だけではないのだ。

アルバイト先の社長から私に電話が来たのは、6月末。

週に1、2度出勤の、契約すら結んでいないふんわりした雇用だったため、「解雇」という堅苦しい言葉はなく、「仕事が無いんです。申し訳ない」と、ひたすら社長から謝罪された3分間だった。苦しかった。

動画編集ソフトに触りたくて、3年近くつかず離れずなカタチで雇ってもらっていたが、アルバイトの仕事は社員の補佐。仕事がないのでは、もうしょうがないだろう。


そしてあれから3カ月。

久々に会社のホームページを見たら、これまで後方にあった項目がページのトップに表れた。

「Live distribution」
ライブ配信の代行。対応プラットフォームは8つ。昨今の動画配信需要の高まりにどうかマッチしてほしい。


10月、秋のブライダルシーズン到来。
苦しい時期を、何とか乗り越えてほしいと願った。


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