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【#一日一題 木曜更新】 催しの秋

山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。

   もうこのまま秋は来ないのではと思っていた9月を過ぎ、気がつけば10月。残暑の厳しさに、昨年のこの時期も同じようなことを言っていた記憶です。すっかり肌寒い気温に慌ててタンスの奥から長袖を引っ張り出し、「着るものがない」と騒ぐのもこれまたなぜか例年通り。今年の夏に雑誌で知った言葉を使い、「地球沸騰化よね」などとうそぶいてみても、やっていることはじたばたとしていて毎年同じ。何とも滑稽な自分です。

   それでも今年大きく違うのは、コロナでじいっと大人しくしていた昨年までより、秋のイベントに活気があること。自分のまわりにはプロから趣味のツワモノまで物書きやクリエイターが多く、今年はあちらこちらで文化祭的な催しへの参加表明を耳にします。
    自ら作ったものを冊子にして売る文学フリマのような催しは聞くだけで楽しく、自分が書くこの「一日一題」も、いつか量が溜まればひとつの冊子にまとめてみたいなんて、まわりに感化されてそんなことを考えています。しかし文庫本として格好良い厚さにするには、この一日一題のボリュームだと合計で100本分くらい必要のようで、実現するためにはあと一年コツコツ書き続けなければ。先は長いけど、良い目標ができました。とはいえ昨今はZINEのような薄手の冊子も作りやすくなってきて、どこかの折に勝手につくって勝手に配る荒業に出るかもしれません。
    谷中の本屋さんが作っているような1枚もの四つ折り冊子の形も、なかなかよさそう……なんて妄想しましたが、ただ、あまりに素っ気ないと、渡す負担も受け取る負担もないかわり、読まずに捨てられてしまう可能性も知らんふりできないです。

    どうせ刷るなら、「これは手元に持っていたい」と思わせる形にしたいもの。その点でいうと文庫本がベストでしょうか。カバンに入るし、本棚にさしやすいし、ベッドサイドにも置きやすい。うーん、刷ったら自ら持ち歩きそうで、ほんまに自分が気持ち悪い。

    2023秋、みなさん、楽しんでくださいね。

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