マガジンのカバー画像

大喜利について考える

9
運営しているクリエイター

記事一覧

ワンナイト大喜利人狼(仮) ルールVer.1.00

用意するもの…答えを書く筆記具(メモでも可)、役職を決めるカード類

役職…GM (以下はカードで決定。人数+2名分のカードを引き、余った2枚は机の真ん中へ)村人、占い師、怪盗、人狼

1.お題を出題し、GMを含めた全員が答えを書く(制限時間は1分程度)

2.カードを引いて役職を決定。GM以外が目をつぶる

(以下は夜のターン)

3.人狼は目を開ける。GMが人狼の答えと自分の答えを交換

4.

もっとみる

大喜利について考える 7.『ボケてカードゲーム』と大喜利のハードル問題

とある方からこんな事を聞いた。

「boketeのカードゲームは大喜利系のボードゲームでは

 最高の難易度ですよ!」

説明すると、上記の件は先日発売された画像大喜利サイト

『bokete(ボケて)』プロデュースのカードゲームに

関する話題である。

ルールはというと、まず画像の描かれたお題カードが10枚公開される。

そして、「すぎて」「ここ」などのフレーズが書かれたボケカードが

1枚公

もっとみる

大喜利について考える 6.お題の仕組みと良問・悪問について

大喜利における”お題”とは何か。

お題とは、回答者が面白い回答を出すための”問いかけ”なのだが、

回答者はその設問に対し、面白い回答を出す。

面白いという事は概ね”間違った答え”を出す事と考えて差し支えない。

大喜利におけるお題は回答者が面白い回答を出すための設問であり、

クイズと違って正解は存在しなくても構わない。

大喜利と言う前提下における問いかけはどんな問いかけであろうと

お題

もっとみる

大喜利について考える 5.大喜利で笑いが起こる仕組み

大喜利において笑いが発生する仕組みを解説するにあたり、

まず「スキーマ」と「認知フレーム」についての説明をしておきたい。

「スキーマ」は認知心理学で用いられる用語で、人が持つ知識の

まとまりを体系化する枠組みである。

人は何かを見る時に、それまでに見聞きした体験や情報を元にして

目の前の現象を理解し、認知する。

例えば目の前に「犬」を見たとしよう。人は犬を見た時に、それまでに

見た事

もっとみる

大喜利について考える 4.大喜利は争うものなのか?

一般的な大喜利に対する一般的にはイメージは「笑点」や

「ダイナマイト関西」「IPPON GP」などの

「プロのお笑い芸人がセンスを競う場」

というものが根強い。

大喜利の”お題”には一般的に”正解”が存在しない。

ゆえに、無限に回答は存在している。

正解が存在しないその回答に評価をしなければならない場合、

一定の評価基準を据えた上で評価を付ける必要があるのだが、

その評価はすべから

もっとみる

大喜利について考える 3.大喜利はどこで出来るの?

さて、実際の大喜利をやってみたいとあなたが思った時に、

大喜利をやる場所はどこに存在するのか?

脱出ゲームの場合、株式会社SCRAPが行う公演が

全国に存在し、各主要都市ではSCRAPが運営する会場で

ほぼ毎日のように脱出ゲームが行われている。

また、東京には『なぞともカフェ』という常設のスペースもあり、

週末にはSCRAP以外の団体が行う公演もどこかしらで開催されている。

ボードゲ

もっとみる

大喜利について考える 2.大喜利の何が楽しいの?

さて、私が人に大喜利を勧める以上、

「大喜利の何が楽しいのか」についても説明しなければならない。

まず、大前提として大喜利とは何をするものなのか。

「笑点」における口頭での回答形式と、その後流行したフリップ形式の

大喜利では答え方に違いこそあれ、行う事は

・司会者から”お題”が提出される

・回答者が答える。

この二つに集約される。

ここでいう”お題”とは何か。クイズの”問題”とは何

もっとみる

大喜利について考える 1.大喜利は芸人のもの?

筆者自身も色々な場所でその場にいる人に「大喜利やってみませんか?」と

大喜利に誘う機会があったのだが、その際によく聞く返事が

「大喜利は難しい」「芸人さんみたいに上手くできない」

「すべりたくない」というものである。

例えば将棋に置き換えてみよう。「将棋やってみませんか?」と

誘って、「ルールがよく分からない」「複雑な思考が苦手」という

理由はあっても、「羽生善治名人みたいに上手く出来

もっとみる

大喜利について考える #0

0.大喜利はお笑いではない

皆様は”大喜利”という言葉を聞いて、何をイメージをするだろうか。

「笑点」で落語家が面白い答えを出して、座布団の数を競うコーナー。

「IPPON GP」などのテレビ番組や

「ダイナマイト関西」などの舞台で、お笑い芸人が

フリップに面白い答えを書いて面白さの優劣を決め、

最も面白い芸人を決める大会。

「着信御礼!ケータイ大喜利」のように視聴者が投稿して

もっとみる