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ほんとのことはわからない

最初に
2018年につらつらと書きました。


小学5年生、ひとりで下校しているときだった。

わたしがいなくなったらどうなるかな。

いじめていたみんなはおどろくかな。

おじいちゃんとおばあちゃんは泣くかな。

お母さんは…

と考えたときに初めて泣きそうになった。

世界で一番好きなお母さんはきっと悲しむ。

お母さんが悲しむから死んじゃいけない。

結論はすぐに出た。

いじめる人よりお母さんが大事。

負けてられない。

そこからは強くなれた気がする。

そしていまでもわからないこと。

仲良く遊んでいたひとが突然口をきかなくなる。

酷い言葉のメモが机に入っている。

クラスの女子が書いたもの。

体育や音楽の時間にも孤独だった。

のちに友人から聞いた。

「世界一大嫌いだ」

私が友達のことをそう言っていると。

勿論、言ったおぼえもない。

言いふらしていた子は先生のお気に入り。

優等生で可愛くリーダー的な存在だった。


でも彼女がなぜそんなことをしたのか。

そのことが頭と心を占領した。

たまたま彼女を誘わずに遊んだ日があった。

そのくらいしか原因が思いつかないし的外れかもしれない。

いじめの原因ってなんだろう。

いじめた側にきいても明確な答えはないのかも。

当時の担任は学級会でなぜこうなっているのかを議題にした。

私はただ黙っていた。

しばらくすると男子のひとりが異議を唱えた。

ざわつく女子。

その男子の名前はいまでも忘れない。

ありがとう。

新学期になり転校生が来た。

その子が標的になり始めた。

ほんとくだらない。


裕福で可愛くて賢い彼女。

皆んなの憧れの的。

後になって彼女も複雑な環境だったと知る。

つらかったのかな。

実はここが一番気になっていたことに気付く。

ほんとのことはわからない。


絶望感はわたしを少し早めにおとなにした。

つらく苦しいことは多々あれど、あのときに比べれば屁でもない、とここまでやってきた。

なんの励ましにもならないかな。

下書きを何度も繰り返し何が言いたいのか自分でもわからなくなったけど、非公開にして思うままに書いてみたら?と声を掛けてくれた方々に感謝を込めて。


#8月31日の夜に









読んでくださりありがとうございます。