【答案の書き方】刑事訴訟法(7)|平成29年司法試験
今回は「平成29年司法試験 刑事訴訟法」(出題趣旨・採点実感)を読んで、答案の書き方を確認してみましょう。
(出題趣旨)
https://www.moj.go.jp/content/001236007.pdf#page=17
(採点実感)
https://www.moj.go.jp/content/001240104.pdf#page=8
○ 「問題点の解決に必要な法解釈」ができている答案
○ 「法適用」に当たって「重要な具体的事実の分析・評価」ができている答案
○ 「結論に至る思考過程」が示されている答案
○ 「刑事訴訟法に関する基本的学識」と「法適用能力」を示す答案
○ 「論理的思考力」を示す答案
○ 捜査及び公判の過程に現れた刑事手続法上の問題点について、「問題の所在を的確に把握」している答案
○ 「法的解決」に重要な具体的事実を抽出・分析できている答案
○ 「具体的事実に的確な法解釈を経て導かれた法準則を適用」して「一定の結論」を導き、「その過程を筋道立てて説得的に論述」できている答案
○ 法律実務家になるための「基本的学識」が示されている答案
○ 法律実務家になるための「法解釈能力」が示されている答案
○ 法律実務家になるための「法適用能力」が示されている答案
○ 法律実務家になるための「論理的思考力」が示されている答案
○ 法律実務家になるための「論述能力」が示されている答案
× 刑事訴訟法上の基本的な原則の意味を理解することなく機械的に暗記し、これを断片的に記述しているだけの答案
× 関係条文・法原則を踏まえた法解釈を論述・展開することなく、事例中の事実をただ書き写しているかのような答案
× 法律学に関する基本的学識と能力の欠如が露呈している答案
○ 刑事手続を構成する各制度の趣旨・目的を基本から深くかつ正確に理解する。
○ 重要かつ基本的な判例につき、その結論だけでなく、「その法理」や「事案の具体的事実関係を前提としている判例の射程距離」を含めて正確に理解すること
○ これらの制度や判例法理を具体的事例に当てはめ適用できる能力を身に付ける。
○ 論理的で筋道立てた分かりやすい文章を記述する能力を培う。
○ 「法適用」に関しては、「生の事実に含まれた個々の事情」が「法適用においてどのような意味を持つのか」を意識的に分析・検討し、それに従って事実関係を整理できる能力の涵養が求められる。
○ 「捜査・公判の過程」を俯瞰し、刑事手続の各局面において、各当事者がどのような活動を行い、それがどのように積み重なって手続が進んでいくのか、刑事手続を動態として理解しておく。
○ 「刑事手続上の基本原則や制度」がその過程の中のどのような局面で働くのか等、刑事手続を動態として理解しておく。
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