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大学時代の初めての一人暮らしと父に感謝した忘れられないできごと

こんにちは、くみょんです。
今日は大学時代に住んでいた賃貸住宅について書いてみたいと思います。結構前の話ですよ、はい・・

✅初めての一人暮らし

私は東京出身ですが、大学2年生になる春に家族が地方に引っ越したため、一人暮らしをすることになりました。

多くの一人暮らしの大学生がそうするように、大学の生協と提携している不動産屋を通して大学から自転車で15分ほどの場所にアパートを借りました。当時は徒歩で大学に通える距離に住んでいる学生も多かったのですが、私は「生活の便」を優先し使いやすい駅の近くの物件に決めました。

✅家賃は「現金で持参」の謎

その大学生協提携の不動産屋は、翌月の家賃を前月末までに「現金で持参」する必要がありました。「地方の学生が多いから、毎月家賃を持参してもらうことで状況(安否)を確認している。親御さんにとってもそのほうが安心でしょう」という説明を受けましたが、これが結構面倒でした。受け取る側の不動産屋としても面倒だったのではないかと思います。家賃を持っていくとそんな対応でした。

今思うと、この仕組みは何だったのかな、と思います。カード払いなんてしゃれたことをやれるような会社ではなかったと思いますが、口座振替にしたほうがお互い楽だったと思うのですが・・・現在どうなっているのか興味があります。

✅初めての一人暮らしでの忘れられないできごと

あれは、就職活動が始まった大学3年の冬の出来事だったと思います。企業の合同説明会が終わり、ふと携帯電話を確認すると、父からの着信がありました。

普段父から電話が来ることなく、「パパがこう言ってたよ」といった感じで、父とは母を通して会話することが多かったのです。決して不仲ではなかったのですが、中高時代の反抗期をしっかり経験していた私は、父との距離感を必要以上に縮められずにいました。

電話を折り返すと、「お前昨日の夜部屋に友達を呼んでいたか?」と聞かれました。「昨日はバイトだったから一人だったよ」と答えると、

「さっき○○不動産から電話があった。お宅の娘さんが昨日友人を何人もアパートに呼んで騒いで近所から苦情が入っている。お父さんから注意してほしいと言われた」と言うのです。

私はびっくりして、「昨日は帰りも遅かったし、何もしてないよ」と言いました。すると父は「分かった。」と言って電話を切りました。

私は何が何だか分からないながらも、自分が疑われたこと、不動産屋が自分にではなくいきなり父に連絡したことに少し腹が立っていました。

その後、母から電話が来てこう言われました。

父は、不動産屋から電話が来たとき「娘が騒いだと認めているのですか?」と聞いて、そうではないとわかると、「なら娘に確かめます。話はそれからです。」と言ったと。

そして、すぐに私に確認をし、私が否定すると、
「娘は騒いでいないと言っています。きちんと確かめてください。」と不動産屋にピシャリと言ったと。

私はなんだかすごくうれしかったのを覚えています。父にはこういうところがあって、普段はのんべんだらりとしてるのですが、対外的なところや大切な時にはしっかり対応しているし、私がすることに反対したこともありません。

実際のところを言えば、友人を部屋に呼ぶこともあったし、全体的に「ませて」いた私は、両親に心配をかけるようなこともたびたびあったと思います。今思えば、20歳そこそこで自立もしていない私はまだまだ子供で、自分のやることに責任を持てない立場であったなと。だからこそ、不動産屋も私にではなく父に連絡をした。

それでも父は、私を全面的に信じ、反射的に「それはすみません。」と謝ったりしなかった。そのことがなぜか涙がでるほどうれしかったのです。父のこの対応は、20年近くたった今も心に深く残り、私が仕事をする上でも特に部下を持った時に大きな指針となりました。

私は「おひとりさま」なので、それを子供に返すことはないかもしれませんが、「ねえねえ聞いて」と誰かに話したくなる心が温かくなるエピソードです。

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