斎藤宏介ソロユニット・XIIXが早速人生に寄り添うバンドになった。1stライブ「White White」の感想(ネタバレなし)
転職をしてから時々、人前で音楽をかけるというありがたいポジションを任せてもらえることがある。
好きな曲かけていいなんて!最高〜!と、意気揚々セットリストを用意して挑んだものの、これが全く想像だにしない苦悩に悩まされている。
なんか、納得いかないのだ。
「好きな曲かけていい」とはいえ、ある程度客層に合った曲をかけたいし、新進気鋭の音楽を見つけてきて流したいなんて背伸びしたら「お、そのバンドのアレいいよね」と逆にマウントを取られてしまったり。
そんな雑念が邪魔をして情報で音楽を採り入れるようになった挙げ句、結局どっちつかずのセレクトになってしまう。
そんな日々だったが、ここへ来て「わたしはこれがかっこいいと思うから流すの!!!!!」と、自信を持てる音楽に出会えた。
ユニゾンスクエアガーデンのギターボーカル・斎藤宏介のソロユニットXIIX(テントゥエンティ)だ。
サブスクでもアルバムが解禁されているのでぜひ聴いてください!何曲かYouTubeもあります!
今夜はそのお目見えライブ「White White」に行ってきた。
マイナビBLITZ赤坂にて開催された本ワンマンライブはデビューアルバム発売後として初、のみならずユニットXIIXとしても初のライブ。今夜の東京のほか、大阪で2公演目が予定されている。
XIIX体制初めてのライブならではの緊張感に包まれて、めちゃくちゃかっこいい音楽を観客に届けようという時間だった。
その魅力を2点に絞ってお伝えしたい。
その1!
まず、斎藤宏介の声の魅力を最大限活かす曲!
歌詞!
アレンジ!
外音の楽器のバランス!
アルバムで聴く以上に、ライブで聴いたら間違いなかった。
斎藤宏介の上から下までその音域はもちろん、声色の優しさ、線の細やかさを最大限に美しく魅せるメロディ。ああ好き。そして時折見せる切れ味の鋭さまでも完全に心まで届かせる、エッジの効いた展開。あああ好き!、!!
ユニゾンじゃ言ってくれないような甘い歌詞が聴けるのもファンには嬉しいところ…(はあん好き…)。
XIIXメンバーであるギターボーカル斎藤宏介とベースの須藤優に加え、キーボードとドラムとDJの計5名による演奏は、普段のユニゾンバンドセット以上に斎藤宏介の声を立たせるものだった。
楽器ごとのボリュームのバランスも、ボーカルとギターとベースに重心が寄っていたので、楽器とか全然わからないわたしでも容易に聴き分けられた。
斎藤宏介の声のためにある空間…!といっても過言じゃないような。ユニゾン以上に純粋な気持ちで彼の魅力に浸ることができた。
その2!
ロックだけじゃないジャンルの多様性!
おしゃれ!
色気エグい!
おとなってかっこイイイ!
ロックしか聴いてこなかったのでジャンルとか本当にわからなく、この部分がこうで…とかなんにも詳しく言えないけれど。ロック一辺倒ではないことだけは確か!
ユニゾンの曲を歌ってきた人+斎藤宏介という人間のインプット
が、生み出している音楽なんだろう。
ユニゾンらしい一筋縄ではいかないメロディや変則リズムもありつつ、なにそれ知らん!え、なんかそういうかっこいいずんずんいってる音楽聴きたかったんだよね実は!みたいな部分もあって。
このところ、自分の音楽の芯を見失うほどにお気に入りのロックバンド以外の音楽も食い荒らしていた。しかし逆にその蓄積も手伝って、心地よくて新しくてわかんないけどなんかかっこいいな〜と体がノってしまう音楽なのだ。
たぶん、ユニゾンに出会ったばかりの高校生のわたしが聴いたらピンときてなかっただろう。
斎藤宏介と一緒に年を重ねてきてよかったな〜☺︎!
ユニゾンと同じように、XIIXもまた人生に寄り添うバンドになりそうだ。
今夜のライブにて何曲か先行して演奏してくれた新曲も、魅力ばっかりで早くも次のアルバムが待ち遠しい。はやくはやくもっと、こころおきなく愛したい!
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