事後報告、とか

こんにちは

まずははじめに、この度のくものしたの公演延期について、楽しみに待ってくださっていたお客様、並びに、楽しいものをつくろうと日々がんばってくれた関係者の皆さん、改めて、大変申し訳ありませんでした。

判断が直前であったこと、1人で決めなかったこと、本番を迎えられなかったこと、お詫びが決定報告のみだったこと、こんな感じの事後報告系がめっちゃ遅れたこと、

重ね過ぎて何からどうすればいいかわからず、ひとまず一週間ほど、全部置いといてお休みをしていました。
おかげで今日、「あ、ちょっと元気やん、自分。」ということに気がついたので元気なうちにちょこっとお仕事をしようと久しぶりに体と頭を動かしています。健康的。

さて、4月2日~4月5日に予定していた、くものした4月公演は9月頃に新型ウイルスが落ち着いていれば延期という形をとりました。
9月に向けて現在諸々調整中です。7月か8月くらいにご報告ができればなぁ、と考えています。

中止ではなく延期にできたのは、ひとえに、役者さん達がそう言ってくれて、大半が延期の際も出演を快諾してくださっているからで、大半じゃない人も今スケジュールを調整してくれている最中で、公演実施に向けて一人一人が前向きでいてくれます。ありがたい。

3/29、3/30の話。
稽古の最後の2日間、ひとりの役者さんから、「本当に公演を安全に行えるのか」という内容でLINEをもらい、稽古場で話し合いをした2日間です。1日目は役者さん達と、2日目はスタッフも交えて。
1時間おきに換気はしたし、そんなに長々と全員で密閉空間にいた訳ではないので悪しからず。現在、その場にいた人間の体調不良の連絡もありません。

1日目は役者のみんなに心境を語ってもらうのが中心でした。それまでも、新型ウイルスの報道や影響が大きくなる度に「公演できるかな」「なんかアイディアあるかな」といった事は小さく聞いていたのですが、3月下旬に入り、感染者が多くなった事、自粛要請がそれまでよりもよりいっそう強くなった事で、一人一人の心境の変化を自覚するための大切な時間でした。
中には、「誰か止めてくれ」という声もありました。止めるという決定は僕しかできないのに、同感でした。
みんな「やりたい」気持ちと感染者が出てしまったときに責任がとれない「怖さ」両方を持っていました。
話し合いの中で、やるにしても、やらないにしても、兎に角僕は、言い訳をさがしました。しっくりぴったりくる、カッコ悪くないやつ。

そのなかで、僕はみんなの「怖さ」を押しきって強行突破をしてやろうかという考えもありました。今公演が中止や延期になった時にこのメンバー全員は絶対に集まらないだろうなと感じましたし、次の公演の資金繰りや今回の支払いを考えた時に4/5に決着がついた時の方が楽チンだったからです。
しかし「万が一の時の責任がとれない」。団体が責任をとれないとどうなるのか。具体的なものが見つからない以上個人の責任感に依存してしまう。そうなってしまったら「俳優を続けられないかもしれない」とまで言わせてしまいました。本当に自分はバカ者だなと今日は思います。

みんなは「延期」にする。ということでお客さんを呼んで、お客さんに観てもらいながら演じるということに皆で責任をとろうよと、まとまってくれました。
安全に、自分のこれまでとこれからを観てもらう。そのための責任を。

2日目に、スタッフさんも交えて、
んじゃ、いつにすんの?資金とか、ちょっと個人だときついんだわ。という話をしました。こんなにはなまっとらんかったと思います。

10月に新作公演を控えているし、なるせ(森)も8月に客演で役者するし7月だと落ち着いているか微妙だし、年内じゃないと流石に関われない人もいるし、どうしたらいいんやろ。中止??強行突破???と、考えたタイミングもありました。やってしまったリスクの方が安いかもしれないと再度考えました。「だって延期にした時にみんながあつまれないんだもん」最悪の言い訳だと思います。

せっかく安全に楽しんで観てもらうための責任を訴えてくれた役者がいるのに僕はそんな思考回路でした。
再度「こんな中、来てくださる方も少ないだろうし、狭い劇場で咳なんか聞こえたら最悪。演技をするモチベーションを保てないし、お客さんも観劇どころではなくなる」という警告を受けてなんとか踏み止まりました。

当日お客さんが集中して楽しんでくれるのが1番だし、そもそも自粛をされる方が多いだろうし、今やらないという言い訳なんて最初からそれで十分であった筈ではありませんか。俳優も観客もつとめたことのある自分ですが、とても視野が狭くなっていました。

みんなの意見や気持ちをひととおり聞き、あとは、なるせが、

んじゃ、

と言って判断をするだけ。みんながそれを待つ。という沈黙が流れました。
こんなに自分が発語する言葉が重く、なかなか、思考から音にならないと感じたのは、他に好きな人に告白をする時くらいなもんです。古今東西恋愛組曲だけに!

間を埋めるように制作さんが状況をまとめて選択肢を提示してくれました。最初とまったくかわらない、やるか、やらんか、さき延ばすか、の三択です。

うーん!決められない!!というよりは、決めたくない!!!なんにしてもリスクと責任が想像しただけでずっしりだ!!!だめだこりゃー!!!うえーーーん!!

話し合いは一旦、たばこ休憩に。ゾロゾロと人がいなくなり、すっかり寂しくなった部屋で1番リスクが低い選択肢を考えました。

20分くらい休憩をし、みんなが帰ってきたところで、「延期」の提案。現状参加できそうか、を聞く。参加できない人が多ければその時点で中止の判断をするつもりでした。

できそう、大半。頑張れば、すこし。自分も頑張ればの一員。今はなんとも、もっとすこし。

今はなんとものメンバーの延期後のスケジュールがあえば願ったりかなったりだし、他の延期を断念した演劇団体に比べればとってもいい条件でさき延ばしができることがわかりました。

なんだか、絡まってたものがすっとほどけたような気分になりました。


これが二日目です。

そして、劇場さんと擦り合わせをし、役者やスタッフの方へ再度オファー。今回の延期についての報告をとりあえず、Twitter、HPと予約をしてくれた皆様へ連絡。自身の休憩時間。。。

今日までの活動報告?でした。

今後については、また考えて、思いついたタイミングで実施します。

どうかよろしくお願い致します。
なるせ

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