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草食信仰森小説賞あとがき

小説を久々に書きました。なにかの拍子で見かけたツイートがきっかけで、気がついたら作品ができあがっており、カクヨムに登録して投稿していました。反応はあまり期待していなかった(無名ですから)んですが、ちょこちょこ反応があってびっくりしています。読んでいただきありがとうございます。

読んでない方はお暇なときどうぞ『少年の無意味な祈り

○今回の反省点

今回のテーマは「信仰」でした。いろいろ考えた結果あの形となり『少年の無意味な祈り』が完成しました。あの作品は作品として満足しているのですが、まず「読みにくい!!!」と今更ながら反省しています。カクヨムについて考えていなかった、なんとなくソフトで書いて貼り付けて終わったんですよね。もっとこう、改行とか、章分けとかそういったものをやればよかった。と、投稿した後ほかの人たちの作品を読んで思いました。次からは気をつけます。

作品の方の反省ですが、こちらは文字数ですね。ノリノリで書いてたら文章数が大いに超えてしまい(終盤で確か17000文字だった)大幅にカットしました。よって「幼稚園生の及川と隼人が砂場でトンネル作ってケンカした話」や「進と千尋とのなれそめ」や「夏祭りのくだり」や、適度な風景描写などガンガン削ってあの形になっています。淡々としすぎた文章になってしまい、もっと雰囲気出したかったです。文章調整をもうちょい考えたらもっとよくできたはずです。

反省点はここまでにします。解説は――、いいでしょう。とくにないです!

○作品群 個人ピックアップ

実は、僕は草食信仰森小説賞作品をすべて読んでいます。その中には個人的に「いい作品…!」と思った作品がいくつもありまして。いくつかピックアップという形で挙げようかと思いましたが、どうせですし、この賞と同じよう大賞金賞銀賞を(複数の場合がある)決めてゆき個人賞も決めます。

※なおこれは「個人的」な評価であり、主催者側とはなにもなく、すべて僕個人の感想です。この表記がまずかったら教えてください。

○大賞
たぶん神さま
「信仰」というテーマそっていて完成度が高い。ナンバーワンです。
会社をサボった男と薄い壁を隔てて会話する話で、学校でいじめられているという少年が男を「神様」と崇めていく過程はユーモラスに進んでおもしろく読めました。終わり方もいい意味で想像を裏切るようになっていて、終わった読後感もよかった。とにかく「完成度が高い」と僕は思いました。ちなみにぼくはあれぐらいのシュークリーム一人で食べれます。

○金賞
アムルとハルワ
すごいクオリティでした。
アムルとハルワという二人が長い時間出会ったり別れたりする話です。優れた短編というものはその文字数以上の時間を感じることができ、この作品も長い作品を読んだかのような読後感がありました。出会ったり別れたりする過程もカラッとしており、またいろいろ想像できる出会いも、作品の雰囲気も個人的に好みです。ツイッター見てプロじゃんってなりました。

○銀賞(複数)
雪が巡る地
静かで綺麗な話でした。
人攫い、人売り、戦争、終わり方もあぁ…という感じで全体的に惨劇が繰り広げられているにもかかわらず、冷たくて静かで綺麗な話のように感じました。この悲劇があって冷たくてもよかったな…と読後に思えたのが「信仰」を感じよかったと思います。どうでもいいですが信仰の動作にダンスの振り付けを思い出しました。

時に祈る
「つよい信仰」を感じました。
タイムトラベラーが職業となった時代である人間を助けつづける話です。作品内容は個人的な好みのSFをしていて、考察もしっかりとされながらある人間を助ける口述が完成しています。この口述と宗教の関係がおもしろく、主人公の「行動」に「つよい信仰」を感じました。個人的にトラルファマ教についてもっと詳しく知りたかったです。

ディルク・ヴィレムスの殉教
王道感がよかったです。
火刑する直前に逃亡した男の話です。独白が続いて、それぞれの立場から事件の様子がわかるように物語がすすんでいます。物語の展開が想像通りというか、思った通りに進むんですが(そもそも独白の雰囲気からそういう示唆はありましたが)、その想像通りとは悪くなく、裏腹に空気と描写など相まってよかったと感じました。

○個人賞(個人的に印象にのこっている作品)

能動的スケープゴートの計画
タイトル部門ナンバーワンです。中の文体もかっこいい。
檜扇忠臣の八百万屠殺記
論破する展開があるんですが、論破されて自覚するシーンよかったです。
ヒゾウの子ら
メタメタな展開でおもしろいことになってる。ハッピーエンドやね(ニッコリ

以上だ!

正直僕は「締め切りまでに作品を仕上げて投稿した」という事を重要視しているため「みんなすごい優勝!!!」と思っています。みんな優勝です!

○運営側へ

楽しく小説が書けました。ありがとうございます。短編制作は久しぶりであり、久しぶりの作品作りを楽しめた企画に、とても楽しい経験をさせていただきました。どうせ書いたんだからとほかの作品を読み始めたのですが、これがおもしろく「企画」の楽しさを感じました。そしてこんな多量のBLを摂取したの初めてです。

作品を読みながら感じ、あるいは運営陣のピックアップガチャの様子を見て「絶対大変だ」と思いましたが(正直)、最後まで走りきれることを陰ながら応援しています。

※記事に問題があれば伝えていただけたら修正します。

追伸:サムネはカクヨムのやつ。これしか思いつかなかった…

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