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Q&A


面談等で良くご質問を受けることをQ&A形式でお答えします。
なるべく簡単なお伝えができるように短めのメッセージにしております。


1.子どもを賢くするってどういうことでしょうか?

自分で自分を育てられる子のこと、自由な発想をしながら、学ぶことを楽しんでいる状態から生まれる。賢い子は、自分で新しいことにチャレンジ、吸収しようとし、当然、些細な誤りでも気づくことができる。
賢い子はすぐには泣かない。積み重ねた自信があるから、また賢くなると、論理的に感情を制御できるようになるから。最初すぐに泣いていたような子もだんだん強くなっていくことはあるので、すぐにあきらめないこと。
言語化させると、子どもがどういう風に考えているのかがすぐに分かる。言語化できない状態やフリーズする状態は、子どもが何か萎縮、閉じている状況、この状況を変えなければ大きく羽ばたけるようにはならない。

2.筆算で繰り上がりを書かないほうが良いのはなぜ?

公文式は単なる学習の補完のイメージではなく、子どもを賢くする学習法、賢くさせるためにどう解かせるかというのが大事なポイントになる。
算数の筆算の繰り上がりを書かないというのは、その代表的な例。それだけではなく、公文の教材を解いていくと、随所に賢くなるための解き方(賢い子はこう解く)というノウハウがあり、多くは教室現場に転がっている。ただ、手法だけ真似する指導だと、本質や目的が欠けているため、無意味。ガミガミ言って子どものモチベーションを削ぐ位なら、正直何も言わない方が100倍まし。

3.国語の教え方が分かりません

国語はもっとも教えるのが難しい教科。
性格的に待てない大人や導けない大人はいるため、そういう大人が関わる場合、単に答えを教えてしまう指導法になりがち。
答えを教えてもらった子どもは、全く考えないようになる。
あと、何度も同じ問題を解かせることも危険。当然、答えを覚えて、考えなくなる。
ただ、最初の作法という意味だと、何度か同じ問題を解いてもらっても、凡ミスが中々治らないお子さんがいるため、そういう場合には、繰り返す必要は出てくる、この繰り返しを減らすために、入会当初から手法をじっくりと教えることもある、魚を釣ってあげるのではなく、魚の釣り方を教える、常にこの姿勢で接していくことで、子どもも迷わず、自分で頑張ろうとする。

国語を自分で学ばせるのに大事なのは、語彙力を付けることと、会話をすること、本を読むこと、自分でやれるという気持ちを育てること。大人が関わりすぎた子どもは大抵国語が苦手。仕方なくでも自分で考えさせることを当たり前にしてあげてほしい。

4.そもそも公文式って何ですか?

入門編は、ウィキペディア(Wikipedia)をご覧いただくのが一番。
さすが、素晴らしく良くまとまっている。

5.なぜ幼児さんから学習するのが良いのですか?

『学習習慣』を付けるため。それと、幼児さんの成長スピードは小学生の成長よりも目まぐるしく、その成長スピードに公文式での学習を乗せていくことで、成長が加速する。
自分で学習できるようになった幼児さんは、自己肯定感が高く、『自分でできるもん』という魂を持ち続けて生きていく。自分でできないという魂の子は、ずっと依存した気持ちで生き続ける。公文式を通じて、強くて、自信がある子を育てたいという意味でも、幼児からの学習がベスト。

6.お家でやりたがらない時にどうしたらよいか?

人間なので、そういう時もある。でも、子どものそういう時々の気分にあまり流されないで、周りの大人がどっしりと、『やるもんだよ』と」構えておくと、最初は仕方無くでもやるようになる。やるようになった子は強いもの。周りの大人が簡単に妥協するようだと、なかなか自分からやるなんて言う子は育たない。
良く「勉強嫌いになるのでは?」という大人がいますが、やりたくないなら、やらなくて良いと匙を投げてしまうと、勉強から遠のくだけ、そして勉強嫌いは、勉強ができないから、嫌いになる。勉強ができて勉強嫌いはいない。できるから、好きになる。これは絶対的な法則。
ちなみに、小さい時はIQが高いと、それだけで天才ともてはやされる傾向があったが、成長するとただの人、と言われるように、今は成長とともに、EQを高めていくことが大事と言われている。そのEQを高めるためにも、学習習慣づけは有効。

7.うちの子の進み具合(進度)は遅い方なのでしょうか?

公文式の良いところは、個別の能力開発という点、そしてデメリットもある。自分のお子さまへの見立てが間違っているのではないか?と思われる際には、指導者に問い合わせする、というのが鉄則。ただし、できていないのに、できていると思ってしまうのは、親の性ではあるので、自分の子どもの進みが遅い場合、どうしてなのか、日ごろのコミュニケーション等から原因を調べることが大事。
実は、子どもの能力を正しく判断することは非常に難しい。お通いの教室の保護者さまとよく一緒に悩んでいることは、お家ではできるのに、教室ではできない、教室ではできるのに、お家ではできない、子どもにそういう2面性を見せられると、お子さまをあまり知らない大人は判断を間違うことが多い。

学年にかかわらずその生徒のその時の実力に応じた学習をする無学年式学習を特徴とする。そのため伸びる生徒はどんどん先の学習に進め、逆に伸びにくい生徒は学年を下げた内容を繰り返し練習することができる。 一方で塾の指導者の見立てが間違っている事例も数多くあり、その場合は不必要に遡った段階からの問題を長らくあてがわれモチベーション低下を引き起こし通塾を止めてしまうケースが多々ある。

ウィキペディア(Wikipedia)

8.中学受験をしたいと考えています、どこまで進ませればよいか?また英語との向き合い方を教えてほしい

中学受験がゴールではない、当然そのあと、続く中学生活でしっかりと学習を続けられるか、という点を常に念頭に置いておく。
もちろん、必死になる親子の想いも十分わかっているつもり。
中学受験後に焦らないように、なるべく早めに3教科でしっかり学べる子にしておく。受験塾が始まる3年2月までに数学と英語がFまでは最低ライン。ここまで行っていないのに、焦って受験塾に行くと飲み込まれる。自信を持って受験勉強できるよう、できないところからのスタートでは無く、できるところからのスタートをさせてあげてほしい。3年2月の前までにはできることなら行かないこと。行っても、公文がメインになるように。塾は大体あおり商法で伝えてくるが、ほとんどの子が3年2月スタートなのだから、それより早く行く必要は全くない。逆に早く行ったから成功したというケースは聞かない。
その逆は良く聞く、全く意識していなかった家庭で、公文で小学校4、5年くらいで中学教材を解き終わるかどうかくらいの子が、受験塾にテストに行って、良い成績を収めたことで、受験しようかと言い始めるケース、そのくらい、子どもの様子を見て判断してもまだ間に合う。
とにかく塾にあおられないこと。早期の入塾を勧めてくる塾は大体良く聞くところ、ただ囲い込みをしたいだけ、先生が、お子さまを伸ばそうと、熱心なのだろうと勘違いするが、全然そんなことはない。塾が欲しいのは、生徒と合格実績だけ。くもんをさせ続けたいと面談で言うと、たいてい、無駄だと言われるそうだが、惑わされないように。

なお、中学受験勉強が始まっても、しばらくは英語だけ残して学習し、最後1年くらいは受験塾のみに専念する。小学校のうちに3級まで取っておくと、スタートダッシュが切れる。準2まで中学のうちに取れたらいいなという印象の公立中学と異なり、私立中学では最低2級までは中学のうちに取りたい。

そして、受験が終わったら、なるべく早く公文を再開する。特に私立は進むのが速い、少しでも、先取りしていないと一気に追いつけなくなる。公立小学校で常にクラスでトップレベルだったとしても、私立中学校ではそうはいかない。レベルの高い学校に入れるなら、それなりの準備をしてあげてほしい。

9.公文の算数は計算だけですが、学校の算数は得意になりますか?

計算レベルもできない状態だと、見違えるように変わる、それと、勉強全般が苦手なお子さんの場合、計算だけでも得意になることで変わることが多い。ただ、文章題や図形等、そもそも何聞かれているのかハテナ?な場合、国語の学習が必須ではある。算数も、他の教科も、国語ができることでちゃんと解けるような問題になっている。シンプルに学ばせる方が小学生までの子どもの発達には良いような気がするのだが、なにやら複雑な学校の勉強。
でも、国語ができれば、あとは計算力を付けると、学校の算数はできるようになる。

昨年の江ヶ崎中央教室で学ぶ子の統計によると、大体、国数ともに、2,3学年先の学習をしている子どもは、学校の勉強を対象にした「標準学力テスト」5段階中4か5の評価が必ず取れていた。くもんの進度と実際の能力を合わせていくイメージで学習を進めると、効果が出やすい。

10.公文の国語は何を学習するのですか?

国語は、基本読解力養成のこれ以上ない教材と思われる。例え、教材だけ入手してもだめで、解き方や答え方等、教室での指導とうまくマッチすると、賢い子が育つ。
理想は一読しただけで、どこに何が書いてあったかや、話の流れがザっと頭に入っている状況、これができるように鍛えられた子は、ほぼみな読解力が高い。そしてほとんどの子が読むのが早い、そして正確に意味を捉えられているか、というトレーニングを、下の教材からずっとやる。

要は、小さい時から、文字というより、言葉を塊で認識するようなトレーニングを積み重ねる、文章という形になってもイメージで捉える能力が育ち、それが、高度な読解力に繋がる。
言葉の力、語彙力も、辞書で調べずとも、文脈から、なんとなくこういうことかな?と推測できるような能力が付く。分からなければ調べなさいと指導するような安直な学習法ではない。

11.家庭採点は必要ですか?

しても良いし、しなくても良い。教室のルールでは決めていない、ただ、それは指導者による。
私は、子どものモチベーション低下につながらないように、直しが溜まらないようにしてあげたほうが良いかなとは思うため、直しが多い子ほどお家ですぐに丸付けしてあげてほしいと思う。
ただ、それどころじゃないとか、お家では甘えてしまうとか、そういう個別の状況で、お家では何もしない方が良い、とお伝えすることもある。

今回は、このくらいにさせていただきます。また気になるご質問をお受けしたら、時おり、お答えをさせていただきますね。

東郷



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