課題が分かれば解決できる!

2021/12教室だより

はじめに

年内も終わりに近づいてまいりました。教室には、来年の3月度で3学年先の目標を達成され、トロフィー(オブジェ)を獲得される方もたくさんいらっしゃいます。今回は、目標と課題解決法についてお伝えします。

私ごとですが、神奈川の公文の新米指導者の先生のメンターというものをさせていただいておりまして、指導や教室運営の仕方についてアドバイスをする役目を担わせていただいております。つい先日、メンター向けのセミナーがあり、講師の方が、自分の壁を壊す方法というものに言及をされておられました。

非常に深い話なのですが、私も学習に行き詰った親子と面談をさせていただく際には、いつも意識している内容でもあるので、この場で私の考え方の共有をいたします。公文だけでなく、悩んだらこの考え方が希望の一助になります。ぜひ、思考法をマスターしていただけると幸いです。

目標はどう立てるべきか?

何か目標が有って、その目標に向かって進むとき、必ず何か障害が出てきます。当然のことで、障害が無いレベルの目標なんて、目標ではありません。高い目標を掲げて、そのためにどうするのか?という精神でいなければ、驚くほどの結果は導けないという考え方です。裏を返すと、ちょっと無理めの目標に挑戦しなければ、成長しないとも言えます。

そこは理解しましたが、その障害はどうするのですか?と言われてしまうかもしれません。

何かを越えるための障害を『課題』とすると、その『課題』を正しく捉えているか?が大切です。

課題の捉え方

『課題』を捉えるとき、大切なことは、『自分で解決できる』課題にすることです。そして、課題を最後まで考え抜くことです、中途半端に原因を考え、対処したようにしてはいけません。それは、課題解決ではなくて、単なる『逃げ』です。そして、考えた原因は、決して、他者や変えられないことへの不満につながらないようにするのが大切です。

例えば、自分のお子さんが『たし算が覚えられない』という状況だったとしましょう。原因はどんな風に考えますか??

①子どもの頭が悪いから?

②子どもが算数が嫌いだから?

③宿題ができないから?

全て不正解です。

①頭が悪い子はいません。原因が間違っています。

②嫌いなのは、分かりました。でも、その先の算数が嫌いなのはなぜ??というところまで課題を落とし込めていません。例えば、できないのは、正しくやっていないからです。一人でできないのならば、寄り添ってハードルを下げます。口で『やりなさい』とばかり言われたら、できない子はますますやりたがらなくなります。

③宿題ができないのですね、でも、宿題ができないのはなぜ??というところまで課題を落とし込めていません。宿題ができないのは、宿題をするルールや環境づくりができていないからです。例えば、宿題をする日、宿題をしない日を決めておく、量を決めておく、新しい慣れていないところだったら、枚数を減らしてあげる等、子どもに寄り添ったやらせ方というものがあります。子どもは宿題をするロボットではありませんよね、人として寄り添ってあげていますか?どうやれば、お子様のやる気が出るようになりますか?宿題をやったことを認め励ますことでお子様が変わるかもしれません。

★良い原因分析の例★
【課題】たし算を覚えられない⇒反復練習が十分にできていないから⇒毎日、学習していないから⇒【原因】毎日宿題をする時間を決めていないから

※これはたし算を覚えられないのはなぜか?という原因分析の例です。
原因は一つではなく、いくつも複合的に原因があるかもしれませんね。

できる方向に行くために、前向きに原因分析をするのが大切です。

★ダメな原因分析の例★
【課題】たし算を覚えられない⇒【原因】公文式の学習法が向いていない

と安直に考えないこと、自分に原因があるはずと思うことから、道が開けてきます。愚痴やネガティブな発想が皆、こういう他責の精神から来ています。

教室で伸びている子の共通する特徴

教室で伸びている子の共通する特徴は、「保護者が明るい、ポジティブ」ということです。後ろ向きな原因分析をしないタイプの方なのだと思います。性格次第なのね、と思われてしまうかもしれませんが、これは発想の癖なので、後からでも変えられます。
『だからダメなんだ』という発想を捨てて、『じゃあどうすればいいのか?』という発想です。

私もそうします。指導がうまく行かないとき、『だからダメなんだ』とせず、こういうアクションをしてみよう、こう声掛けしてみよう、等前向きに行動をするようにしています。時に私が後ろ向きになったら、スタッフの先生から叱られるようなこともあります。『子どものことを信じる』『きっとできるようになる』そういう想いで接してまいります。

一度、『だめなんだ思考』に入ると、思考が固まってしまって、自分で解決できないこともあります。そういう時には、お気軽に、東郷までご相談ください。『どうにかしたい!』という気持ちが糸口になります。その気持ちだけはどんな時も持っておいてください。
ご相談いただけたら、一緒に解決法を探したいと思っています。

東郷

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