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【サイレント・コネクション技術解説】PT-RFID技術を用いたドローン天風は何がすごい?

こんばんは。ChatGPTで書いた小説、サイレント・コネクションの技術をちょこっと解説します。今回はドローンです。PT-RFID技術という技術は、テラヘルツ波を用いた高精度測位付きRFIDデバイスです。
これをドローンに取り付けると何が起こるかです。

天風は、自衛隊が保有するドローンです。高田重工業が開発したPT-RFID技術を搭載しています。PT-RFID技術では、メッシュ型の通信網を形成します。そのノードは、ドローン自身です。つまり、100機の天風が周辺にあれば、それぞれの天風がノードとなって通信を成立させます。

互いが互いの位置を正確に把握できるので、位置情報から最適な通信経路を自律的に形成します。この通信速度は非常に速いため、ドローンはカメラ画像を数ミリ秒という低遅延で地上の操作者に送ります。ウェアラブルデバイスや画面でカメラ画像を人が見て、ゲーム機を操作するように天風を操作します。

で、ここからが重要技術ですね。PT-RFID技術は、ミリの100分の1の誤差で測位出来るデバイスです。これだけ誤差が小さければ、ドローンに複数(3個以上)のPT-RFIDデバイスを搭載できます。何がすごいかというと、それらを用いてドローンの向いている向きを計測できます。

この「向きの計測」がドローンの制御には重要です。現実世界で遠隔操作が上手く行かない理由は、シミュレータと違ってモデルが上手く作れないことです。
外乱があったり、微妙なドローンごとの個体差だったり。そういう誤差が積み重なってうまく制御できません。
天風は、これを自動で補正する仕組みが付いています。つまり、天風が内部計算してシミュレーションを行い、座標の誤差がシミュレーション上の計算値とずれていた場合、シミュレーションの動作と一致するように制御を書けます。
第7章では、貴仁がドローンを使って飛ばしますが、これも同じような技術を使っています。

中華連邦には、雷鳴というドローンがあります。こちらのドローンはAIによって動作します。遠隔操作する天風とは全く違うコンセプトです。雷鳴は、エリアを巡回し見つけた敵を銃撃します。このとき、「民間人を見つけると攻撃をやめる」というロジックはありません。なので、大量の死傷者が出ることが想定される平気です。

一方で、天風のような遠隔制御型ドローンに攻撃を受けると瞬く間に数を減らしてしまいます。雷鳴の動きはAIと言えどもそれほど高精度ではないため、背後から天風に撃たれるとどうしようもありません。

それに対して、中華連邦にはロボット型の兵器もあります。これらは地上配備の為いまはまだ配備されていませんが、いずれ強力な敵となるでしょう。

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