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宇宙人がもし他の星にメッセージを残そうと思ったらどうするだろう?という話(サイレント・コネクションの解説)

さて、今回は宇宙人がもし他の星の人にメッセージを残そうとしたらどうするのかを考えてみます。サイレント・コネクションでは、宇宙人からのメッセ―ジが届いたという話が出てきます。

地球人のメッセージとしてボイジャーのゴールデンレコードがあります。こういうメッセージを宇宙に残そうというのは誰もが考える事でしょう。しかし、これを宇宙人が回収できる可能性を考えると、ほとんどゼロでしょう。

では、もし高度な文明を持つ宇宙人ならどうするのか?これはなかなか難しい議題です。SF映画にあるように人が旅をするというのは考えにくい。AIを搭載した宇宙船が宇宙を飛び回り、惑星に到達したら着陸する。
しかし、これだけではメッセージを届けられません。なぜなら、送ったデータを解析できるだけの高度な文明が存在しているとは限らないからです。

その惑星で高度な文明を発達させられる期間は、長くても数百年。たまたま惑星を見つけたとしても、文明が発達していなければ意味がありません。
しかし、逆に言えば、何億年も変わらないデバイスにデータを保存する事ができれば、そのメッセージはいつか生まれる文明に見つけてもらえる可能性は高まります。

もし、地球の外の文明を盛った惑星が、1億年前に地球にそういうメッセージを送ってくれていたらどうでしょう?今、地球のどこかでそのメッセージが見つかっても不思議ではありません。
サイレント・コネクションでは、その形としてSuicaのようなデバイスだと規定しました。Suicaは電源なく周りから電波を当てて起動し、データを受け取る事ができます。外部につながる端子もなく、劣化もしにくい。電子機器として考えると、壊れる要因がほとんどありません。
宇宙人の持つ高度な技術ならば何億年も劣化しないデバイスを作る事ができるのではないかと考えています。

見つかったデバイスからデータを取り出したとしたらどうなるだろう?とも考えます。例えば、量子コンピュータや核融合炉を宇宙人が実現していたとしても、それを電磁データとして記録したとしても、あまり意味がありません。とすると、使えるデータは大したことはないのかもしれません。

サイレント・コネクションでは、使えるデータの1つとしてAI が出てきます。AIは驚くべき性能を出していますが、DNN、つまり、ニューラルネットワークでしかありません。ニューラルネットワークは、人間の脳神経を模したモデルです。
人類は人間の檻の中でしかAIを作れないのです、宇宙人なら全く別のモデルを作るはずです。
もし、宇宙人が地球の科学技術を画期的に向上させるメッセージを残していたとしたら、おそらくAIに関する技術だろうと思います。


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