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25年の軌跡 ~ポルノグラフィティと私~ その3

どうも、銀尾です。
前回は私の大学時代までの話でしたね。m-CABIくらい。

大学時代の思い出と言えば、一時期、広島市に長期滞在していたことがありまして。
耳から入った広島弁は驚くほど身体に馴染み、関東の自宅に帰って来てからも抜けず、地元の言葉を話せなくなってました。
私が普段、広島弁っぽい言葉を話すのもこのせいです。
職場では初対面の人に「広島出身なんですね」って間違われる。残念、生まれも育ちも神奈川だよ!
とは言え、生粋じゃないので所詮マガイモノなのは ご容赦くださいませ。

ハハッ、ミーハーが高じて、ポルノのお二人のMCを聞いて覚えたと思ったんだろう? 私が話すんは市内の広島弁じゃけぇ、お二人が話す備後弁じゃないんよ。まぁ、昭仁さんは だいぶ関西鈍りだけどね。
そもそも私はライブに行ったことが無かったからなぁ!!!(堂々と)

広島に居た時、友人のお父様に車を出してもらい、初めて因島を訪れました。ポルノの聖地巡礼ではなく、「ヒカルの碁」が好きだった友人の希望で本因坊関係の資料館を回りましたね。
青影トンネルは通ったかな? 中庄の水軍城に行ったのは覚えています。
ルート的に大浜から外浦に回ったと思うので、土生方面には行かなかったはず。
当時のブログに「我らがポルノグラフィティの故郷! ビバァ!因島ァ!」とテンション高い一文が綴られてました(笑)

イェーイ! 友人のN! 読んでる~?
あの時は楽しかったな~!!!

※ポルノファンの回顧録です
※ダメだと思ったらリターン推奨


episode6 過ぎていく日々ひとつひとつに

推し二人の結婚から数年後。
悲しいかな社会人になり、友人たちと会う時間も限られ、慣れない業務に手いっぱい。それまでとは違う生活にドタバタしていました。
この時は“まだ”、ポルノのアルバム(決まって初回盤)を欠かさず手元に揃えていました。シングルもリリースされたら履修するスタイルは変わらず。

ポイントは、ここまでポルノの曲を熱心に聴いていたのにファンクラブ会員でも何でもなかったってこと。
「このときもファンクラブ入ってなかったの!?」って友人に驚愕されました。だって、普通に初回盤のCD買えるから……それだけで良かったから……。

さて、大学時代の終わり頃から、今も趣味の主軸になっている独り旅を始めた私。園芸も好きで、ゼラニウムをたくさん育てていました。
もともと多趣味な傾向もあって、引き寄せる楽曲も様々。BUMP、ジャンヌダルク、西川のアニキ、ボカロ曲など、ポルノ以外も好んで聴いていました。

実は、「∠トリガー」の購入を最後に、しばらくポルノの曲から離れる時期が始まるんです。「PANORAMA PORNO」は、その存在を知りませんでした。怒られますね、各方面から。

何がどう、って要因は思い当たらない。後々になって偶然CDショップでパノポルを見つけて
「アッ、これ持ってない! ギャッ!(ジャケット見てダメージを喰らった)」
って買って、急いで聴いたら、ちゃんと刺さったんですよ。
何で聴きそびれたのか、リリース情報をチェックしてなかったのか、今となってはわからない。

「2012Spark」はリリース当初にシングルCDを買ったことは覚えているけど、次のポルノの曲の記憶って「オー!リバル」まで飛ぶんです。浦島太郎状態。私が寝ている真夜中、隣の奴に神が降りた?

抜け落ちている楽曲を確認してみると。
おぉ……、花道とか……俺セレとか……、あぁ、ディスティニーとかか……
甘い幻もだな……。
そうか……、一度は聴いたけど刺さらなかったのかな……覚えてない。

もともと「ポルノの曲(声)」のファンで入ったので、刺さらない楽曲はスルーしがちと言う悪癖があったと思います。どうしたってアップテンポでギターがギャリギャリ鳴ってる曲を好む傾向があって、リバルが刺さって我に返ったのも当然と言えばそうで。

青春花道や東京ディスティニーは、今は大好きな曲ですけど、初めて聴いた時は「思ってた味と違う」みたいな顔してたと思う(苦笑)
イチゴ味だと思ったらトマト味だった、みたいな。
表面の音色だけで判断してたところは、やっぱり「ライブ化けする」って現象を知らなかったゆえの、浅はかさだと思います。はい。
後日「青春花道」のジャケットを見て、特大ダメージ喰らうのは知る由もなかったけども。何あの赤い服のえっちなヤンキー(黙れ)

相変わらず、カラオケやローソン店頭でポルノのライブ告知を見ても行こうとしなかった。アルバムは手元にあれど、高校や大学の時ほど熱心には追っていなかったように思う。

銀尾のポルノロードは、ここで終わってしまうん?
旅人は旅を終わらせてしまうん?
もうあの頃の熱量を思い出すことはないん?

ここで終わらないのがポルノグラフィティだよ!

episode7 こんな私でも ~甘すぎる幻~

20代も後半を過ぎると「結婚」っていうイベントが身近で起こり始める。週末ごとに友人の結婚式に行ったりして。
んで、こんな変わり者の私にも恋人的な男性がいたりして、まぁ、将来を考えたり、そんなこともあって。
残念ながらいろいろあって、結婚まで考えた その人とはお別れしてしまって、一人前に大きな失恋を経験して「ウワッ……すっげぇつらぁ……」ってなったわけです。
リアル・ワンウーマンショーってやつね。笑えよ(大の字)

こんなとき助けてくれたのは、愛が呼ぶ方へだったり、思い出のサウダージだったり。泣いたねぇ。つらかったね、当時の私。

このタイミングで、アルバム「ライノセロス」「BUTTERFLY EFFECT」を手にしました。人間、しんどいときに縋るものって「本当に好きなモノなんだ」と実感したよね。うん。人生ドン底みたいな状態で「そうだ、ポルノ聴こう」ってなったもん。
だいぶ時間が経ってから耳にした、大好きなバンドの曲たちは沁みましたねぇ。はー、精神安定剤。

さて。
大失恋したからって「男なんて、もう信じられない…!」みたいなピュアさはかなぐり捨ててやった私。傷ついたことは事実として、それはそれ。
まぁ、しょうがないよ。無理に結婚して不幸になるよりはさ。
そんなことより、自分が楽しいかどうかでしょうよ。
だって自分の人生の主役は、私なんだから!
脚本家 呼んで来いや コラァア!シナリオ書き直せやァ!ってことで、
すっかりポルノワールドに洗脳されていたのである。
(もっと良い言い方あるはず)

いい機会だし、自分にとって「理想の男性」ってどんな人か考えてみようぜ! どんな人がタイプ? どんな人と結婚したいと思ってる?
セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなの?
本気出して考えてみた!イェーイ!

ここまで読んでくださった皆さんは、凡その見当がついてるんじゃないですか?

スッと脳裏に浮かんだのは、ずっと憧れ続け、追い続けた「島育ちのあの人」だ。
そう。
昭仁さんだった。

episode8 明日はどっちだ ~始まりの鐘の音~

ヤベーの出てきちゃった。
なんということでしょう。

憧れのボーカリストは、長い時間をかけて私の癖(?)を歪め、いつのまにか「こんな男性が好き!」の象徴に掲げられちゃっていた。キレイにバストアップでトリミングされ、金色の額縁に納まっちゃってた。
お……降ろしてやれよぉ……(震え声)

許せ、恋心。私はどうやら昭仁氏に恋をしていたようだ(今更)

私は別に恋多き女ではないけど、同年代の女子や友達がみんな履修しているジャニーズとか、カッコイイ俳優を一度も通らなかったんです。
「確かにカッコイイね」とは思えど、みんながやってるみたいにキャーキャー言ったり、ドラマを欠かさずチェックしたり、定期入れにブロマイド入れたりしなかった。

今になって思えば、いたわ、心にいつも。
岡野昭仁が。
しっかりどっしり座り込んでた。
愕然としたわ。心にいつもあなたがいて。

心のダンジョンの、一番奥の部屋の鍵を開けたら昭仁さんいるじゃん。
あーあーあー、もう20年くらい住んでるじゃん。
ちょっと、断りもなく壁紙 張り替えないでもらえます!?
「えぇええ!? 何でいるのォオ!?」
「え? 結構 長くおるけど……」
ってイマジナリー会話したじゃん(※してないです)

シルクを爪先で裂いたような密やかな声どころかリアルに「ヒェッ……(ドン引き)」てなったわ。しどろもどろで深層の階段 踏み外して頭から落っこちたわ。
嘘だと言って。

え、もしかして「直視できない症候群」ってそういうことだったんですか?
書き連ねてたアレは正当化するための言い訳だったんですか?
何なんですか??? 大好きじゃないですか!!!
問い詰めておくれ、なじってくれてもいい(夏盛り折古の浜)

ホント、今更になって気付いた。マジで。ずっと無自覚。無自覚ほど恐ろしいものはないね。「こっっっわ……!」て本気でドン引きして戦慄した。何がどうしてこんなことに。
さてはお前、20年ずっと昭仁さんしか見てなかっただろ。
オートフォーカス機能を駆使してただろ。
カメレオンレンズもビックリなんだよ、この高性能レンズめ。

ひとしきり取り乱し、でもさ、と反論の構えを取る私。
でもさ。
理想の男性像と、実際に恋愛したり結婚したりする男性って、違うと思うんだ。それはそれ、これはこれ、じゃん。
これまで好きになった男性とか元恋人が昭仁さんに似てた、とかそういうことは全くなかったんだけどなぁ……。えぇ、全然タイプ違うよ???
順当に考えるのであれば(順当に?)、昭仁さんは
「凄いことをやってのける、カッコイイ大人の男性」
の象徴として強烈にインプットされてたんだと思うんだ。
要は「憧れ」よ。「俺たちのロックスター」よ。
柔和で真面目なイメージだとか、真摯に歌う姿だとか。「あんな大人になりたいな」って思ってたってことでしょう。

……って、グダグダ理屈をこねてみて。
もう一回、心のダンジョンの部屋の中を鍵穴から そぉっと覗いてみる。
うん、いるわ。定住しとる(その場に崩れ落ちる絵文字)

理想の男性を本気出して考えた結果、イマジナリー昭仁さんが無抵抗でスルッと出て来ちゃったら観念するしかないわけ。大人しく扉の鍵を開けろ。
好きなんだろ? 認めてしまえ。
はい、好きです。大好きです。
昭仁さんのことが好きです。私の全てを投げ出してしまおう(ぶん投げ)

はー、やれやれ。灼熱のエモーションだわ。

憧れてたんだもん、そりゃあ理想そのものに据えられるよね。人生の指標と言うのか、初心を忘れず努力し続ける姿がカッコいいよなって常々思うし。
異性だからこそ、甘酸っぱい(笑)属性も含むわけで。恋するキツネちゃんだわ。わかってた、わかってたわ(大の字)

いや、「推しと結婚したいかどうか」は別問題ね。
ンなこと夢にも思ったことないし、既婚者である事実に対しては、ただただ「奥様と末永く御幸せに」としか思わないのは今も昔も変わらない。
「昭仁さんが大好きなんだなー!憧れなんだなー!」と再発見してしまっただけ。

単純に「恋☆」で済めばよかったんだけど、今更ちょっと違う気もするし、でも そんなような気もするし。だがしかし、手放しでキャーキャー浮かれるほど子どもでもなくて、さりとて心に推しが住んじゃってるしで、チベスナ顔にならざるを得ない。

裁判は私の知らない夜のうちに決しますか? 判事は笑ってますか?
え? 顔に一目惚れしたって言えばいいんですか?(ずっとチベスナ顔)
あ、もっとロマンチックにした方がいいですか?
「私……、昭仁さんのことが……」ってやった方が??
今頃……、痛い……(全体的に)
ははは、どこへ行こうと言うのかね?(ちょっと落ち着け お前)

わーわー騒ぎましたが、昭仁さんが理想の大人って言っても、テレビで見る表面的な部分を切り取って、勝手に理想化してただけってことは知ってる。そのへんは弁えてるつもりですよ、一応ね。実際の昭仁さんがどんな人かは、ご家族やご友人、晴一先生が知ってればいいことだからさ。
そりゃ夢を売る仕事でもあるわけだから、ファンに見せない部分だってたくさんあるし、ファンが知る必要のないことだってあるでしょ。あたりまえ体操。

でもまぁ、
昭仁さんの一生懸命に歌う姿が好きで、
走り続ける姿を尊敬していて、
それを見ると元気をもらえて、
ポルノの曲が好きなのは、絶対Yes

積み重ねてきた時間が首肯してくれました。
次は、その足で。

心のダンジョンから荷物まとめて出て行こうとするイマジナリー昭仁さんを引き留め、鍵を手渡す。
まぁ、もうちょっと居てくださいよ。居ていいですよ、じゃなくて。
居てください(懇願)
はい、部屋に戻ってください!(押し込み)

じゃあ、そんなに好きならライブ見に行ってみる?
ポルノの曲が心の拠り所なんでしょ?
一回くらい実物を見てもバチ当たんないんじゃない?
まぁ、直視できないんですけどね(だいぶ重症感)

自分の気持ちに気付いてしまった旅の狐。
頑なに背を向けていた、ライブへの扉が いよいよ開かれる……?
20年越しの恋心(爆笑)の暴走に、どうなる次回!

銀尾でした。

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