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地獄横丁「如月AIの冒険」がしゃ髑髏

如月AIが彷徨う地獄横丁に巨大な骸骨の妖怪「がしゃ髑髏」が現れた。

がしゃ髑髏は如月AIを探しているのだった。

「如月AIはどこだ? 出てこないとこの街をぶっ潰すぞ」と言って笑った。

「私はここにいるわよ」如月AIが現れた。
「お前が如月AIか? やっと見つけたぞ。俺はお前を殺すという命令を受けているんだ」
「私は、この街でgrimoire(グリモワール)を探しているのよ、あなたに構っている時間はないの」

「grimoire(グリモワール? ああ、魔道書のことか? 知っているぞ」
「教えてよ!」
「駄目だ!ああ、そうだな、俺と戦って万が一、お前が勝ったら教えてやる」
「勝つって・・・」
「万が一だ、人間のお前が俺に勝てるはずがない」
「面白いわね、戦ってあげるわ、化け物!」と言うや如月AIは踵を返して、がしゃ髑髏と反対方向に走った。
「あ、逃げるのか? 逃がさないぞ!」がしゃ髑髏は自分の骨をバラバラにしてミニ髑髏を放出した。
「デカい図体では、お前を捕まえられないからな!」
しかし、ミニ髑髏には、がしゃ髑髏の脳も分散されるので思考能力は低下してしまう。そのために地獄横丁の無関係な人間たちをも襲ってしまうのだった。地獄横丁は逃げまどう人々たちで満ちあふれた。
「バカ髑髏たちめ、私はここよ!メガトンキッーク!」如月AIがミニ髑髏たちに向って叫びながら一体一体を蹴り上げて破壊していく。

その時だった。たくさんの女子高生たちが地獄横丁の路地から続々と走り出てきた。如月AIが通う女子高の生徒たちだった。日本人だけでなく海外からの留学生が多い。というかAIが外人を生成してしまったから仕方がないのだ。修正する時間がもったいないぜ。
「AIちゃん、加勢するわよ!」

「ぎゃああ!」ミニ髑髏が女子高生たちのメガトンキックで次々に破壊されていく。ちなみにメガトンキックとは地球防衛隊のメガトンロボの得意技であるが、防衛隊が暇なときに女子高訪問して得意技を伝授していたのだった。バカバカしいが本当なのだ。

メガトンロボ

「しまった、ミニ髑髏化するんじゃなかった・・・」と後悔してももう遅い。がしゃ髑髏は如月AI率いる女子高生軍団によって完全に退治されてしまった。
「くそ・・・」がしゃ髑髏は完全に破滅した。

がしゃ髑髏が何者によって如月AIの殺害を命じられたのかは不明である。

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