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災害の多様性「花粉爆発」

中国からの黄砂が海を越えて飛来しています。

環境省が制作した黄砂に関する小冊子(Web上からPDFで閲覧、ダウンロード可能)があります。以下に部分転載します。

https://www.env.go.jp/chemi/%E5%B9%B3%E6%88%9030%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%80%8C%E9%BB%84%E7%A0%82%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%8D%E5%B0%8F%E5%86%8A%E5%AD%90.pdf

↑ 上記URLからPDFがダウンロードできます。

黄砂は、ユーラシア大陸内陸部の乾燥・半乾燥地域で強風によって数千メー トルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って飛来し、 大気中に浮遊あるいは降下する現象です。また、そのような土壌・鉱物粒子そ のものを黄砂と呼ぶことがあります。従来、自然現象であると理解されてきま したが、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連 も指摘されています。また、黄砂へばく露することによって、呼吸器疾患や循 環器疾患等、人への健康に影響があることが近年報告されてきています。

環境省 平成30年度「黄砂とその健康影響について」小冊子.pdf

呼吸器疾患に循環器疾患・・・?

黄砂の飛来と眼、鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連が あり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こす ことがあると報告されています。 また、黄砂の濃度が高い日ほ どそれらの症状を発症する方が多くなるとの報告があります。 黄砂の飛来があった日に皮膚症状を示す方は、金属アレルギ ーの傾向があるといわれています。

環境省 平成30年度「黄砂とその健康影響について」小冊子.pdf

黄砂と花粉がぶつかると花粉に亀裂が入り、そこに水分が加わると膨張して「花粉爆発」が発生します。すると粉砕された花粉粒の大きさが微細になります。通常の花粉の大きさは直径約30μmで、一般の不織布サージカルマスク等で充分に防ぐことができますが、花粉が“爆発”すると、文字通り花粉粒が破砕されるとともに、花粉中に含まれているアレルゲン物質も微細化して、鼻や喉を通り抜けて気管支や肺に到達してしまうのですね。

そこでN95マスクというのがあるんです。このマスクは製造業の作業時の防塵マスクとして用いられていましたが、その微粒子を通さないという性能から医療用として用いられています。新型コロナパンデミック時に医療従事者が装着していましたし、僕も遠方への外出時には数少ない手持ちの中からN95マスクをして出かけていました。2009年の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)パンデミック時に大量購入して備蓄していたのです。しかし、2009年から10年経っていますから、効果は減衰していると思われます。N95マスクの使用期限は、5年だそうです。

現在、2009年からのN95マスクの備蓄が100枚ほどありますが、使用期限切れですね(T^T)でも、もったいないから装着しますけれどね(笑)。

N95 規格というのは、NIOSH(アメリカ国立労働安全衛生研究所)が定めた9種類の基準の中で最も低いもので、「N」は耐油性が無いことを表し(Not resistant to oil)、「95」は試験粒子を 95% 以上捕集できることを表しています。NIOSH規格で用いる試験粒子は、フィルターで最も捕集しづらい、つまりフィルターを通過しやすいサイズの粒子状物質で、空力学的質量径でおおよそ0.3µmの粒子であり、この粒子径で95%以上捕集できなければならない。なお、N規格の試験粒子は、塩化ナトリウム(NaCl)、および液体粒子であるフタル酸ジオクチル(DOP)が用いられる。試験粒子は、ろ材のタイプにより選択されています。

Wikipedia N95マスクより

ちなみにN95マスクを再利用しようとして、アルコール除菌すると、効果はかなり落ちてしまうそうです。

防塵マスクも黄砂には効果があると思われます。何にしてもマスクせずに済む社会に戻してもらいたいですね。

現在、票集めのための目眩ましに「花粉症対策」を打ち出している政府ですが、無視していいです。現政権に何を言われても無視するに限ります。

政府が「マスクをするな」と言えば「マスクをしろ」ということですから、彼らの言うことをいちいち聞いていては無駄な時間を費やすだけです。自分で考える力をつけることが重要ですよね。

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