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災害の多様性「令和6年能登半島地震」

能登半島を中心とした大きな地震が連続で発生し、津波警報も発令中です。周辺の皆さんは充分に中止して避難して下さい。

ここで何度も書いているように災害で最も注意すべきは「災害の発生時間」です。今回の1回目の地震発生時間は午後4時6分ごろでした。1月1日の正月気分でくつろいでいるときに突然、地震が発生したのです。考えれば恐ろしいことです。冬期には(特に寒い地方では)石油やガスなどを燃焼させる暖房を使用する家庭も多いと思われます。十分にご注意下さい。

今回のニュース映像をみると、家屋が倒壊して土煙をあげているのがわかります。

さらに今回は地震だけでなく大きな津波も発生しているようです。

能登の地震とほぼ同時に関東地方でも揺れがありました。太平洋プレートが日本列島の下に潜ると、太平洋プレートから水がしみ出し、その水が能登半島地下の断層へと上昇し、浸潤して滑り、地震が発生しやすくなるのだそうです。能登半島の揺れで地下でなんらかの「影響連動」があったのかもしれません。ですから例え遠方の地震でも関東は安心とは言えないのです。

以前、リンクさせていただいた「能登半島の地形・地質の概要と過去の被害地震」から記事を部分的に抜粋させていただきました。

上記リンク先より部分転載します。

能登地方でも被害地震が発生していることは歴史記録上に残されている。「最新版 日本被害地震総覧 [416]-2001」(宇佐美, 2003)によると、記録上最も古くかつ規模の大きな地震は1729年8月1日の地震(M6.6〜7.0)であり(図1.2.1)、珠洲郡、鳳至郡で5人の死者の他、多くの家屋の倒壊や山崩れがあった。その他にも死者が出た地震としては、1892年の富来沖の地震(M6.4、M6.3)1933年の七尾の地震(M6.0)がある。なお、1993年の七尾の地震より古い時代の地震については、被害分布等から震央位置や地震規模が推定されているのみであり、その推定位置や規模に不確実性があることに注意を要する。最近では、珠洲市の沖合で1993年に能登半島沖地震(M6.6)が発生し、石川、富山、新潟の3県で被害が報告されている。石川県内では、珠洲市を中心に負傷者29 人、住宅全壊1棟、半壊20棟、一部破損4棟などの被害が生じ、液状化も生じている。また、輪島で26cmの津波が観測された。上記の地震以外にも、海岸線が長い能登半島では1833年の羽前・羽後・越後の地震のように遠い海域で起こった地震による津波により100人にのぼる死者を出したこともあり、1983年の日本海中部地震の際にも2mを超える高さの津波が輪島で観測されている。このように、能登地方では過去100年でM6程度の地震が6回発生しており、被害地震という観点で見れば必ずしも地震活動が低い地域であるとは言えないことが分かる。

金沢大学 能登半島の地形・地質の概要と過去の被害地震より転載

ここでもChatGPTが使えます。上記リンク先の「金沢大学 能登半島の地形・地質の概要と過去の被害地震」の全文をChatGPTに要約してもらいます。金沢大学様、勝手にAI要約したことをお許しください。

ChatGPTによる要約」

この文章は、能登半島の地形・地質と過去の被害地震に関する詳細な記述を含んでいます。

  1. 能登半島の地形・地質:

    • 能登半島の地質は、2億年〜2億4000万年前の深成岩類と新第三紀に形成された火山岩類や堆積岩類から成り立っています。

    • 飛騨花崗岩類や新第三紀の火成活動によって形成された安山岩類、漸新世後期の粗粒な堆積岩などが分布しています。

    • 日本海の拡大が停止した後の1400万年前頃には熱帯性の化石を含む石灰質砂岩が堆積しました。

    • 能登半島北部には鮮新世や更新世の地層は分布せず、中部から加賀地方には砂岩や泥岩層が見られます。

  2. 過去の被害地震:

    • 能登地方では歴史上いくつかの被害地震が発生しており、最も古い記録は1729年8月1日の地震(M6.6〜7.0)で、多くの家屋の倒壊や山崩れがありました。

    • その他、1892年と1933年にも死者を出す地震がありました。

    • 最近では、1993年に能登半島沖でM6.6の地震が発生し、石川、富山、新潟の3県で被害が報告されました。

    • 過去100年でM6程度の地震が6回発生しており、能登地方は必ずしも地震活動が低い地域とは言えないことが示されています。

この文章は、能登半島の地質的特徴とその地域の歴史的地震活動に関する深い理解を提供します。

以上です。ChatGPTの、こういう使い方も可能です。
今回の地震で大きな被害がないことを祈ります。

◆ChatGPTに質問してみました。地震のメカニズムについても説明してくれました。

1月1日、日本の中部地域、特に石川県の能登地方を中心に、マグニチュード7.6の大規模な地震が発生しました。この地震により、石川県、新潟県、富山県など日本海側の複数の県に津波警報が発令されました。日本気象庁は、能登半島で最大5メートルの津波が予想されると警告し、住民には速やかに高台への避難を呼びかけています。また、石川県では32,500戸が停電し、建物の損壊や火災の報告もあります。首相の岸田文雄氏は、影響を受ける地域の住民に対して、引き続き強い地震に注意し、津波が予想される地域ではできるだけ早く避難するよう要請しています。

ChatGPTの回答。新しい情報も収集してくるんだね

*以下もChatGPTによるものです。和文英文ともに同じ内容です。

能登半島での地震のメカニズムについては、地下の流体の動きが重要な役割を果たしています。2020年11月から始まった一連の地震群は、地殻の変形と密接に関連しています。この地域では、低い地震速度と低い電気抵抗率が示すように、地殻下部に豊富な流体が存在します。

この地域で観測された地震活動の特徴は、深部と浅部の地震の一連です。これらの地震は、地域の地殻内で観測された変形と密接に関連しています。地震群を引き起こす主な要因の一つは、地震クラスターの下の地殻下部にある地殻流体の動きです。これらの流体は、低地震速度と低電気抵抗率によって示されており、地震群のトリガーとなる重要な役割を果たしています。大量の流体が下部地殻から上昇し、約16kmの深さで障壁を破り、浸透可能な断層帯で水平方向に広がると仮定されています。この流体の断層帯での拡散は、断層の強度を弱め、地震発生深度よりも下での無地震スリップを引き起こし、その結果、浅い部分での激しい地震活動を引き起こすと考えられています。

GNSS(Global Navigation Satellite System)データを通じて観測された変形パターンは、群発地域内で放射状の水平パターンと広範な隆起を示しており、最大隆起は約70mmに達しています。変形源は、主に四つの地震クラスターに囲まれた無地震地域に位置していると推測されています。活動は、深部の遅い無地震スリップによる応力増加によって引き起こされる可能性が高いです。

この流体誘発無地震スリップと地震群のシナリオは、能登半島に限らず、世界中の他の非火山地域でも観測されています。能登半島での状況は、流体の大量増加が特徴であり、松代(日本)など他の地域での地震群と比較しています。

要するに、能登半島での地震メカニズムは、地殻下部の流体の動きに大きく影響されており、この流体の動きが地域での変形を引き起こし、地震活動を誘発しています。

I did a quick search and here's what I found.

The earthquake mechanism in the Noto Peninsula, central Japan, is complex and involves several factors. Key to understanding this mechanism is the seismic activity and deformation patterns observed in the region. The area has experienced a series of earthquake swarms since November 2020, marked by transient deformation. This seismic activity is characterized by a series of deep and shallow earthquakes, which are closely tied to the deformation observed in the crust of the region.

One of the significant factors in this seismic activity is the movement of crustal fluids in the lower crust beneath the earthquake clusters. These fluids, indicated by low seismic velocity and low electrical resistivity, play a crucial role in triggering the earthquake swarms. It's hypothesized that a large volume of fluid upwelled from the lower crust, rupturing a barrier at a depth of about 16 km, and spreading sub-horizontally in the permeable fault zone. This fluid diffusion in the fault zone is thought to weaken the fault strength, causing submeter aseismic slip below the seismogenic depth and thus triggering the intense earthquake activities at shallower depths.

The deformation pattern observed through GNSS (Global Navigation Satellite System) data shows a radiative horizontal pattern and a broad uplift within the swarm area, with the maximum uplift reaching approximately 70 mm. The deformation sources are inferred to be mostly located in an aseismic region surrounded by four earthquake clusters, with the activity likely triggered by the stress increase due to the downdip slow aseismic slip.

This scenario of fluid-induced aseismic slip and earthquake swarms is not unique to the Noto Peninsula but has been observed in other non-volcanic areas around the world. The situation in the Noto Peninsula is characterized by a large volumetric increase of the fluid, comparable to seismic swarms in other regions like Matsushiro in Japan.

In summary, the earthquake mechanism in the Noto Peninsula is largely influenced by the movement of crustal fluids in the lower crust, causing deformation and triggering seismic activities in the region.

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