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キムタクのドラマ「未来への10カウント」で経済を学ぶ?

現在、放送されている木村拓哉主演のドラマ「未来への10カウント」で、彼が高校でボクシング部コーチと政治経済の非常勤講師をしているのですが、彼の政治経済の授業内容に「焼き鳥」を取り入れており、それが話題になっています。

木村拓哉演じる主人公は、高校時代にボクシングで4冠を達成しましたが、怪我をして引退。引退後に焼き鳥屋を営んでいたが新型コロナで廃業、最愛の妻も病死するなど不運続きで「いつ死んでもいい」というのが口癖です。

そんな彼を立ち直らせようとして、彼の元担任教師が、出身高校のボクシング部のコーチにさせます。彼は高校教師の資格もあって、政治経済の非常勤講師も勤めるのですが、ドラマの授業1回目では、生徒たちに正確に理解させるため、「見出し写真(テレビ朝日のドラマ、“未来への10カウント”より)」のように黒板に焼き鳥の絵を描き、原材料費、人件費、広告宣伝費、借入に対する利子払い、減価償却費などを解説していきます。

ドラマでの授業の2回目は「市場経済の機能と限界」を授業していました。「要は需要と供給の関係によって物の値段は決まるっていうこと」と言うと、「空前の焼き鳥ブームが起こったとします」と、黒板に何本もの焼き鳥を書き出します。焼き鳥ブームによって値段は上がるが、ブームに乗じて焼き鳥屋がたくさんオープンすれば価格が下がると説明し、需要と供給のバランスが取れた価格を「均衡価格」だと説明していました。

僕がお世話になっている目黒の企業コンサルタントさんは、会計士、税理士でありながら多言語他通貨を実現した国産ERPを発案し、その会社の代表取締役までつとめた人です。

しかし、この方は若い時に神田駅前で焼き鳥屋を経営していました。焼き鳥屋といっても、当時のメディアで取り上げられたほど面白い店でした。レンガを3段に積んで一度にたくさんの焼き鳥を焼く「3段焼き」を発案し、制服もコックの衣装を着用して注目を浴び、かなり儲かりました。しかし、幸運は長続きしないものです。ちょっとした事故が発生して焼き鳥屋を廃業します。

これからどうしようか? と、悩んでいるときに、焼き鳥を焼く腕をかわれて、丹沢の温泉宿の女将に「板長にならないか?」とスカウトされました。

板長も悪くないが…迷いました。そこで宝くじを買って運を託します。

「宝くじが当たったら1年間自分に合う仕事を探す、外れたら温泉宿に行く」と…。

運というのは不思議なものです。見事に宝くじが当たりました。当選額は100万円でした。温泉宿には行かず、会計士の道を選びました。当時は資格を持っていなかったのですが、簿記学校の講師をすることになりました。

その企業コンサルタントさんが初めて単独で執筆した著書にもその様子が書かれています。


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