女子高生探偵「黄金仮面」の巻 上 (挿絵DALL-E)
女子高生探偵はジムの帰りに街を歩いています。時間は午後7時。今まで名前を書いていませんでしたが、明智美枝と金田一玲子です(初めから決めておけよってね。ふたりはボクシングジムに通う強者という設定です。今決めましたw)。
「玲子、100円コーヒー飲んでいこうぜ」
「美枝はコーヒー好きだからね。あたしはコーラでいいや」
「砂糖いっぱいだから太るぜ」
「そんなん気にしてたら何も飲み食いできないじゃん」
---作者は女子高生の話し方を知りませんから違和感があるかも(笑)。
すると、ふたりの前の宝石店で叫び声が聞こえました。
「強盗だっ!!」
ふたりが見ると、金色の仮面を着けた背の高い男が宝石店から走り出てきました。
「なんだ、あれ?」
「全身金色のダセぇ奴が強盗なのかよ」
「捕まえるぜ!」
「うん」
玲子と美枝が強盗らしき男を追いかけます。
「あいつ、足、速ぇえな!」
しばらく追いかけていると、背後にイヤな気配を感じました。自分たちが追いかけられているような足音が聞こえるのです。
「ウフフフフフフ・・・」
「げっ!」
ふたりは驚いて立ち止まり、身構えます。すると仮面を被った男も
「何だ、お前は!」
「オレは黄金仮面だ」
「黄金仮面?」
「さよう・・・」と、呟くように言って笑うのです。しかし、仮面を被っているから笑っているかどうかはわかりません。聞こえるのは笑い声です。
「さよう?」
「さようって何?」
すると黄金仮面は、仮面の下で苦虫を噛みつぶしたような表情で、
「さようというのは、そうだという意味じゃ」
「じゃ?」
「じゃ、だってよ、ヒャヒャヒャ、最近の高齢者の間ではそんな話し方が流行っているんだ、ムヒャヒャヒャヒャ」
「ムヒャヒャヒャヒャヒャ!」黄金仮面も彼女たちにつられて笑います。
すると・・・何ということでしょう? 女子高生探偵のふたりは黄金仮面の幻術の世界に入ってしまったのです。
以下次号
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