見出し画像

災害の多様性「安全靴を普段履きに」

「災害後の瓦礫に注意」


災害時に困るのは倒壊した家屋や建造物の破片・・・つまり瓦礫です。木造建材が折れてできた鋭利な折れ目や木片のトゲに建材を接合していた釘、金属片やプラスチック片なども、鋭利な刃物のように尖っているので危険なのです。 *ミドリ安全.comは、耐切創手袋などの商品も用意していますが、現在は販売休止になっています。

僕は万が一のことを考えて普段から安全靴を普段履きにしています。これは本当のことです。ちなみに履いているのはこれらの安全靴です。

まずは先芯入りのスニーカータイプ安全靴「ワークプラスSL-603P-5」です。この靴はつま先を守るための先芯が内蔵されています。昔の安全靴は先芯といえば鉄製先芯で靴そのものが重かったのですが、現在では安全靴の多くが樹脂製の先芯になっています。SL-603は、両足1足分平均で830グラムと軽いのです。

軽いだけではありません。この靴底には0.5ミリのステンレス板が内蔵されており、鋭い瓦礫や飛び出た釘を踏み抜く事がないように設計されているのです。しかも靴本体が柔らかく押し潰すようにして専用袋にコンパクトに収納できるという特徴もあります。「防災シューズ」と銘打っている由縁です。

ですから、この靴を普段履きにするのも良いし、専用袋に入れて会社のロッカーに保管しておくのも良いですね。

SL-603を普段履きにするのが一番ですが、靴底や踵は減るので他の靴も併用しています。

今、最もよく履いているのが、柔らかい高級皮革を使用した「プレミアムコンフォート」PRM210NTのダークブラウンです。これは購入してから4年目かな?踵も減らないし、外見もキレイなままです。先芯は樹脂製です。これもSL-603と同じく両足1足分で平均830グラム程度と凄く軽いのです。

プレミアムコンフォートは、ミドリ安全の安全靴でも高級タイプの靴で、柔らかい皮が足を柔らかく包む感じがいいんです。

プレミアムコンフォートは10年以上前から黒を履いていたんですが、バイトの「チラシポスティング」でも履き潰れなかったんですが、その2年後かな? 外見はキレイなんだけど。中がボロボロになって、買い替えたんです。

買い替えたのが、このハイ・ベルデ コンフォートCF120黒でした。中編上靴です。これは中編上タイプですから紐を解いたり絞めたりするのが少々面倒です。僕は、これを履こうとした際に「ぎっくり腰」になったんです。靴が悪いのではなく、僕の履き方が悪いのです。

厚労省のサイトには「がれきの処理作業を行なう際の注意事項」というリーフレットのPDFがあります。それには以下のようなことが書かれてます。

「作業を行なうための服装」

長袖の作業着など肌の見えない服装で作業しましょう。●ヘルメットや安全靴など底の厚い靴、丈夫な手袋を着用しましょう。●防じんマスクやゴーグルを着用しましょう。●防じんマスクの使用に当たっては、使用前に漏れがないか確認するためのフィットチェックを必ず行いましょう。

「作業中に注意すべき事項」

がれきの処理の際
●安定の悪いがれきの上など高い所で作業しないようにしましょう。
●倒れそうな建物には近づかないようにしましょう。※被災した建物は、丈夫そうに見えてもダメージを受けています。
●重いものを無理に一人で運ぶのはやめましょう。
●倒れた柱などの長尺のがれきを運ぶときは、周りに人がいないか十分注意しましょう。
●薬品(液体)の容器や、液漏れした機械を見つけた場合には作業責任者に連絡しましょう。
●古いトランス、コンデンサー等でPCBが含まれているものが工場に保管されていることがあります。特別な管理が必要なものですので不用意に触らないようにしましょう。
●石綿が含まれているおそれのある建材については、散水等によりできるだけ湿潤化するとともに、原則、割らずに片付けましょう。
●作業中の重機(ブルドーザー、パワーショベル等)に近づかないようにしましょう。
荷積みの際
●トラックなどへがれきを積む際は「積み過ぎ」に注意しましょう。
●トラックの荷台の上のがれきには乗らないようにしましょう。
その他の留意事項
●作業中であっても、大雨の降雨に係る警報が発表された場合などには、すみやかに作業を中止して、安全な場所に避難しましょう。
夏場など暑い時は、水分、塩分、休憩をこまめにとりましょう。※体調が悪くなった場合は、作業を直ちに中止し、すぐに作業責任者にその旨を伝えましょう。
●粉じんが舞うような場所で飲食や喫煙をしないようにしましょう。
●汚水、雨水、海水、河川の流水、腐敗しやすい物が溜まっている箇所などは酸素濃度が低かったり、硫化水素濃度が高い可能性があります。立ち入らないようにしましょう。
破傷風の危険があるので、傷を負った場合は、すぐに消毒・治療をしましょう。
●火災等によりがれきが燃焼している場合には、風上に立ち、燃焼中のがれきに近づかないようにしましょう。燃焼後のがれきを片付ける際は、防じんマスクを着用しましょう。

厚労省リーフレット「がれきの処理作業を行なう際の注意事項」より

はじめに戻りますが、瓦礫の中での作業には踏み抜き防止インソール内臓の防災シューズのSL-603が向いていますが、足首周りも瓦礫で切創の可能性が高いので、中編上とか長編上の足首を覆うタイプのものが良いかもしれません。しかし、

RT731Fなどには、SL-603と同じく踏み抜き防止インソールが内蔵されています。

「踏み抜き防止インソール」

安全靴がない場合には良いものがあります。踏み抜き防止インソール単体で用意されています。下記リンク商品がそれです。

これはインソール(靴の中敷き)だけの商品で、靴の中敷きとして使用すれば踏み抜き防止が期待できるのですが、これはあくまでもミドリ安全の安全靴の中敷きとして使用することを考えられているものですから、普通の靴のインソールとして使用すると完璧な踏み抜き防止が期待できない場合もあると思いますのでご注意下さい。

以下に“踏み抜き防止インソール”の注意点を挙げます。

本インソールは、ミドリ安全の安全靴に適したサイズとなっておりますので、他社製の靴には使用できない場合もございます。
●静電気帯電防止仕様靴でのご利用はおやめ下さい。
●安全靴の性能が損なわれますので、インソールを2枚以上重ね入れてのご使用はおやめ下さい。
●インソール仕様でない靴への使用や、インソールの2枚重ねは、JIS規格・JSAA規格に適合しなくなる場合がありますので、ご注意願います。

ミドリ安全のプレミアムコンフォートのような高級皮革を使用した靴であれば、普段履きとして使用しても「ダサくない」と思います。僕はプレミアムコンフォートを履く場合には、中敷きとして踏み抜き防止インソールを使っています。金属板なので、これを履いて歩いていると、少し地面が固く感じることもありますが、万が一の場合のことを考えれば踏み抜き防止インソールは欠かせないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?