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災害の多様性「粉塵爆発」

不謹慎ですが「災害のイメージ画像」が欲しいときにAI画像は便利です。それはともかく・・・本日(2024年1月31日)愛知県豊中市の火力発電所で爆発事故が発生しました。

専門家の中には「石炭粉塵による粉塵爆発ではないか?」という意見もありました。火力発電は、石炭を燃焼させた熱で発電させます。以下に電気事業連合会のサイトから引用しました。

火力発電の基本的なしくみは、燃料を燃やしてお湯を沸かし、その蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電力を発生させます。家庭のコンロでお湯を沸かす場合、やかんの口が小さければ小さいほど、湯気が勢いよく飛び出します。この「湯気の力(=圧力)」を使って風車を回すイメージです。
蒸気タービンを回転させた後の蒸気は、復水器で冷やされて水に戻り、またボイラー内に送られて蒸気へと変わるという動きをくり返します。復水器の水を冷やすために大量の水が必要なため、火力発電所は比較的海に近い場所に設置されています。
火力発電は、燃料の量を変えることで発電量を調整することができますので、季節や時間帯によって変動する電力消費に対応して発電する役割を担っています。

電気事業連合会サイトより

この石炭の粉塵が密閉された空間に充満すると、そこに何かの要因で発火すると、密閉された空間全体に充満した粉塵に引火して、まとめて連鎖引火爆発するのです。

そういえば島田荘司さんの推理小説のトリックに粉塵爆発がありましたね。

現場では粉塵爆発を防ぐために「集塵機」が整備されているようですが、これが故障すると空間に粉塵が充満するのです。粉塵爆発を防止するためには集塵機の故障や空間への粉塵充満度の監視を行なうのですね。以下に粉塵爆発を防ぐ監視システム「エアダストモニタ」を提供しているマツシマメジャテックさんのサイトから引用させていただきました。

小麦粉を空気輸送でタンクに送ります。そのためタンクの上の方は高濃度の小麦粉の粉が充満した状態です。ここに点灯していた蛍光灯が何かの拍子で割れると、蛍光灯が火種となって粉塵爆発を起こす可能性があります。
「小麦粉で爆発するの?」と思われる方もいるかもしれませんが、わずかな小麦粉に引火しただけでも周りは高濃度状態で粉塵が舞っているので引火は一瞬で連鎖します。つまりこの引火の一瞬の連鎖が爆発なのです。
他にも石炭火力発電所の建屋内も微粉炭が舞うため、爆発の危険性がありその対策が取られています。

マツシマメジャテックさんのサイトより転載

「マツシマメジャテックさんのサイト」(埋め込みリンクができませんでした)

https://sensing.matsushima-m-tech.com/case/08



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