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女子高生探偵「黄金仮面」の巻 下 (挿絵DALL-E)
黄金仮面の幻術に落ちた明智美枝と金田一玲子は、黄金仮面が構築した幻惑の世界にいます。ふたりは空に浮かんでいて、周囲には雲が渦巻いています。
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すると、美枝の前を黄金仮面が飛んでいます。
「ムヒャヒャヒャヒャ!」黄金仮面が笑います。見れば、まるで変態のような姿です。先ほどの姿とは全然違います。着替えてきたのか?それともスーパーマンみたいに空を飛ぶときはこの姿になるのか?いずれにしても変態に間違いありません。
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「何だお前、強盗じゃなくて、変態だったのか?」玲子が笑います。
それを見た黄金仮面はムッとして、
「何だ、お前、やんのか?黄金仮面とやるってのか、あん・・・」
と、大昔の不良のような話し方で玲子を睨みます。
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「怒ってるよ、バカだねこいつ・・・」
「変態でも怒るんだ」
「変態に怒る資格はないじゃんね」
「ムヒャヒャヒャヒャヒャ」美枝と玲子が大笑いします。明らかに黄金仮面をバカにしていますね。
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「ちょっと、仮面を貸して!」美枝は、素早く黄金仮面の仮面を外して、自分の顔に着けます。すると素顔が丸出しになった黄金仮面は慌てて、
「きゃあっ!仮面を外さないでよぉっ!」
「くせーーーっ!梅酒臭せーーーーっぜ、オヤジ」そう言うと黄金の仮面をポイと捨ててしまいました。
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「あ、捨てるなよ、バカッ!」黄金仮面は大慌てで仮面を取りに飛んでいきました。すると黄金仮面の幻術が解けてふたりは街中に立っていました。
「夢か?」美枝が呟くと、
「そうかも・・・」玲子も呟きます。
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「夢って、街中で立ったまま見るものなのかい?」
「ダセぇ黄金仮面の夢・・・」
「同じ・・・変態だろ?」
「しっかし、同じ夢を街中で立ったまま見るって、そんなことあんの?」
「うーん・・・どうでもいいじゃん」
「そだね、ムヒャヒャヒャヒャヒャ」
「ムヒャヒャヒャヒャヒャ」
「早く、コーヒーのみに行こうぜ」
「わたしはコーラだけどね」
「だから太るって・・・」
「ムヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ・・・」
美枝と玲子の笑い声が夜の街に響きます。
しかし、あの黄金仮面は何者で、何をしたかったのでしょうか?
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それでは、またお会いできることを願って、皆さん、さようなら。
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