消えた繁栄

画像1 僕の父と義母が死んだときには、この街道沿いのアパートに住んでいた。かつては有名時計メーカーの工場があり、工場に通う女性たちで繁栄していた通りなのだ。
画像2 ところが、その工場がなくなるとあっという間にさびれてしまった。この写真は20年ほど前のものだが、さびれた様子が伺える。このころには街道沿いに大きな桜の大樹が数本あって、桜の季節になると、さびれた街道に桜色の明かりを灯していた。
画像3 街道沿いには食堂や写真展などの商店もいくつかあって、繁栄していたころの名残があったが、今では桜の大樹も商店も消失して乱暴な運転の車が往来するバカな道に成り下がっている。
画像4 昔は昔だ、いずれ消失してしまうものだ。人々の記憶からも消え去ってしまうのだ。

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