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大いなる勘違い

私の母は長い間たくさんの怒りを溜めてきた人。
とっても優しい一面もあるけれども、もともと彼女のエネルギーはもの凄く強いので、そのエネルギーが愛ではなく怒りに注がれると、もう止めようのない核爆弾みたいな人だった。

そんな母の長年貯め続けてきた感情の浄化がやっと終わった日の翌日。
(私とシンクロして奇跡のような体験を彼女もしていた。この話はまたいつかどこかで…)

今日はお財布ベッドの材料買い出しにでも行こう、と思っていると、旦那さんのお母さん、私の義母がうちにフラッとやってきた。
隣町の公園で月に一度参加している太極拳のサークルの後、いつもはサークル仲間と一緒にランチにいくけれど、なぜか今日は私達とランチをしようと思って来てみた、とのこと。

いつもの彼女の行動範囲は自宅から半径5km。
6.5km(あまり変わらないけど!笑)離れているうちに一人で車を運転してくることは滅多に無い。

(珍しいなぁ…うーん、でもみんなでランチに行く気分じゃないなぁ…)と思っていると、旦那さんもこれから友達が息子を連れて遊びに来るからランチは行けないよ、とのこと。私も今日は買い物の予定があるから、と断ると、義母は少しがっかりして「そうなのね、残念。でもいいわ、じゃあまた今度ね。あ、ちょっと帰る前にお手洗い使わせてね。」とトイレへ。

すると…
(今日は彼女と二人でランチをしておいで。今度は彼女を癒す時だよ)
と指令降臨🐉

彼女はここ一年半ばかり私生活で大きな問題を抱えていて、それは彼女の子供達(うちの旦那さんとお義兄さん)にも大きな影を落としていた。私も旦那さんもどうにかして癒してあげたい、とずっと思っていたのだけれど、旦那さんは「息子」と言う枠を超えて彼女と話すことは難しくって(家族を癒すのが一番難しい)、私も一般的な「嫁と姑」の苦い体験を彼女としていたのでその歴史を乗り越えて話すのが難しくて、「嫁」と言う立場上、無視はしないけれど当たり障りのない距離をずっと保っていた。

突然の指令に一瞬キリッとお腹が緊張するも、

(今まで思っていたこと、感じていること、伝えたいこと、全てを話しても今日は大丈夫だから)

と聞こえたので、「お義母さん、やっぱり今日は買い物行かないことにしたから、二人でガールズデーしよう♪」と誘い、突然気の変わった私に「あら、本当にいいの?」と少し気を使いながらもとっても嬉しそうな彼女と家の前にあるレストランへ行くことにした。

それからランチを食べながら、彼女の「なぜ私がこんな仕打ちを受けないといけないの」話しを最初はウンウンと聞いていた。今までだと、もうこの時点で私はとても辛くなる。でも、この日はなぜか彼女の言葉は私に全く影響を与えず、サラサラ流れて行く。

(ゆっくり呼吸を続けて。自分の波動をあげるんだよ)

感じるままに、目は彼女を見つめながら、手を動かしてランチもつまみながら、呼吸に意識を向けて波動を上げ続けた。

彼女の言葉が途切れた時、私が(上が)伝えたかったメッセージが流れ出して、義母は戸惑いながらもその全てを受け止めてくれた。奇跡だった。

そこから2時間以上、話したと思う。ランチも食べ終わって、言葉での癒しは完了した感じがしたけれど、彼女はまだある人への怒りをフツフツと煮えたぎらせていた。(この感情をどうにか出さないと…どうしたらいいかな…)と考えていると

(グラスぶっ壊しヒーリング。彼女の家に行って、お義父さんが飲んだビールの空き瓶をぶっ壊して感情を放出させなさい)

…これは、ちょっと伝えるのに躊躇した。
だって、お義母さんはそんなことをできるような人ではないから。少女のように小さくて、大きな物音や破壊的な行為を目にするだけでビクビクする人。

私(…うっ…いや…それはちょっと……他に方法ないんですか?)
🐉(無い。袋に入れてグラスが飛び散らないようにして。はい、伝えて。)

(うぅ…言うしかない…ですね…はい、伝えます…)
ちょっと顔を引き攣らせながら伝えてみる…

私「お義母さん…怒りを出すヒーリングとかやったことある?」
義母「無いわ。どうすればいいの?」
私「うぅ…んとね。変に思うかもしれないけどね…」

私は聞こえたままの方法を彼女に伝えた。
彼女は「えぇーーー!?」とびっくりして、「そんなこと私にできるかしら?」「他に方法は無いの?」

(だよねだよね)と心の中で頷くも
「他に方法は無いって。やったこと無いからやる必要があるんだって。一緒にやってあげるから、やろう!お義母さん!」と直球を投げると、「分かった!やってみる!」とまさかの直球が返って来た。

それからすぐに実家に行って、居間でテレビを見ていたお義父さんに
「お義父さんこんちわ!これから外でガールズマジックするから、すごい音しても気にしないでね〜」と伝え、何のことやら分からない(聞いてない)お義父さんはビールを飲みながら顔はテレビに向けたまま「はいよ。玄関は閉めてな」と返事をした。

リサイクル箱には16本の空き瓶
すぐ側には手頃な鉄パイプ(お義父さんは配管工)

ビール瓶を入れるゴミ袋だけ準備すると、全ては整った。

クソ野郎!
さっさと消えてしまえ!
お前なんか!"##T#TEQ#$%#R#WEFWR#じゃーーーーあ!!!

怒っている相手を目の前にいると思って罵る言葉を吐き出しながら、私達は二人で全てのビール瓶をぶっ壊した。

私も初めての体験だったけれど、もの凄い爽快感
終わったら、私もお義母さんも笑っていた。心の底から。

それからまた二人でお茶をしながらたくさん話しをして、彼女は私の全てを受け止めてくれた。

いつも旦那さんと
「お義母は○○な人だからこんな話し無理だよね〜」って言っていたのに!
限界の壁を作っていたのは私だったんだ!と話しながら感じていた。

どんな人でも希望に溢れているんだよ

そう聞こえた時、彼女の龍が見えた。
真っ白な大きな白龍。彼女の小さな体からまっすぐ天に向かって放出されたように飛ぶ白龍。

なんて神々しい龍だろう…

自然と、私は心の中で彼女の龍に頭を下げていた。

そして、私は自分の間違いに気が付いた。

龍のメッセージを届けることって、私の(偉い)龍が何かをすることだと思っていたけれど、違う!むしろ、私の龍はみんなの中に眠る龍様たちにお仕えしている(偉くない!)龍だ!私もりゅうも、みんなに仕える身なんだ!


私の奢った魂は理解し、そして上昇した。


私がこうしてたくさんの奇跡体験を話したり、書いたりすると、色んな人から「凄いですね」と言われる。でも、違うんだ、私じゃないんです、あなたなんです凄いのは。あなたの、あなたの、あなたの中に眠る龍たちは私よりも遥かにパワフルで素晴らしい生き物なんです。私はその龍達があなたの中で産まれて育つようにお手伝いする、龍の産婆さん。あなたに仕える身なのです。

今、この文章を読んでくれているあなたに、そしてあなたの龍様に私は深く頭を垂れます。

龍様!近いうちにお迎えに上がります。
必ず!



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