リノベーションスクールで罵倒された話(備忘録)

この前、市にサブユニットマスターを委託された、リノベーションスクールがどういう状況だったのか、訊かれることが多いので、ここに整理します。

◆概要

昨晩、真剣な話し合いで、真っ当な提案で
主催のおじさんになめるな!と脅され
ユニットマスターのおじさんは、
私に、人を惑わせるから帰って欲しいと言う。

ふたりのおじさんに罵倒され
言い合いになり、私の人間性も否定される。

どんどん膨らむオーディエンスと、
私は彼らの前で泣きたくなかったからそこでは泣かなかったけど
まわりの人らが泣いていくというカオス。

それから生還して最終日は行かなかった。

それでもだいぶ問題がわかったし、カオスからヒントを貰ったし
希望を持って生きていけるんだから世の中捨てたもんじゃないな
廃墟を増やしているのは彼らのスタンスだ。

と、先日書きました。廃墟を増やしているスタンスで気づき考えたことはこちらに書いてます。

◆状況説明

まず前提として、リノベーションスクールがどういうプログラムか説明すると
地域にある空き家に、どういう事業を立ち上げればいいかを
市民の希望者を集めて班に分かれて、二泊三日でアイディアを磨き、
最終日に、空き家の物件オーナーと集まった市民の方々に向けて、磨いたアイディアを発表するプログラムで
出たアイディアは、実行(事業化)が望まれます。

事件が起こったのは、二日目の夜、23時。
ビアバー事業化案の収支計画を擦り合わせているときに起きました。
私の班の担当する物件は、オーナーの都合で備え付けのトイレを使って欲しくなくて、ビアバーをしたいのに、トイレがない状態。
ビールの醸造兼ビアバーをしたいチームメンバーは、若くて気のいい男性で
とてもやさしいから
彼が最初から多くの借金を背負い、お店が早々に続かなくなることを私は懸念します。なぜなら対象物件は、人通りがとても少なく
近所のお店も「お金を捨てるだけやからやめた方がいい」と口を揃えて言う場所だから。

お商売が軌道に乗るまでが難しそうな場所に出店するので、なるべく事業者のリスクを減らしたいと
私は、トイレ工事費用はオーナーに負担をお願いできないか、班長に相談を持ち掛けました。

そうしたら、「そんなのお願いできるわけないだろう!」と
怒号がとんだのが始まりです。

◆恫喝の嵐

最初から対話する姿勢でないことに戸惑いつつ、なぜか聴いたら

「オーナーの気持ちを察しろ。」の一点張り。
やがて、スクール責任者も登場し
同様に「そんなのお願いできるわけないだろう!」と怒号がとび、
最初から怒鳴られ、私以外の班員も震え上がります。(最初から怒鳴っていて対話する状況じゃなかった、とは他メンバー談)

お願いできるわけない、とはどういうこと?
オーナーの気持ちを察するよりも建設的なのは、オーナーとの対話ではないかと提案するも
全体発表前に物件オーナーと対話する場はプログラムに無いようで、場を設けても良いが「オーナーの気持ちを察しろ!」と恫喝されるばかり。

ただならぬ雰囲気に、何が起きたのかとスタッフも市職員の方もわらわらと集まってきました。
そして、みんなの前で恫喝する内容が、徐々に私の人間性の否定になっていきます。
怠けてたわけでもなく、私利私欲のためでもなく、真っ当なことを言っているのに
みんなの前で、強面の年上の男性に、怒鳴られまくるのは本当に怖い。
思い出すだけでも身震いします。

恫喝された内容は下記。
・トイレ工事をしないと入居しないとは、とてもドライでありえない(そんなことは言っておらずトイレ工事費用の負担をお願いしていただけ)
・想定家賃が安すぎる。オーナーに失礼。(おそらく東京の家賃相場の感覚でいらっしゃる。私達は周辺の不動産の賃料を把握していたので妥当な賃料を提案してた。そもそも班長は対象物件の想定家賃を調べていなかった?)
・お店を廃業してから街を歩けないオーナーの気持ちがわかっていない。準備期間よりも、一刻も早くお店を開けるべき。(とは言っても、事業者の都合もある。。)
・コジマさんはドライ。質問の内容などひやひやする。オーナーと引き合わせられない。(一日目の物件見学のときにひとつ本質的な質問をして、後から個人的に「しゃべるな!」と脅されました。気になってオーナーさんに確認したら失礼にあたらなかった様子)

そして、「オーナーの気持ちを察しろ」をしつこいくらいにループで詰められます。聴いているひとの気がおかしくなるくらいに。(他の参加者談)

私はあの場では泣かなかったけど、気がついたら、恫喝されている私よりも周囲の人たちが泣いてました。ビアバーをやりたいと言っている男性も、参加者の主婦の方々も、そして、市の職員さんも。

◆なめるな!と凄みをきかされる

あげくのはてに
「きみ、不動産持ってる?」と訊かれ(持ってます。と答えたら一瞬言葉に詰まられた。)
「君はね、僕らよりも先に、市と仕事しているから、いい気になってるかもしれないけど、」(別に何もいい気になっていない。)
「俺はね、池袋で物件のオーナーをしているから、きみよりもオーナーの気持ちがわかるんだよ!なめるな!!!

と凄みをきかされ絶句。
このまちづくり再生ワークショップ(仮)は、不動産持ってる持ってないで
マウンティングをされるのか。。。

そもそもなめるなめないの話ではなく、建設的に(新しいお店が現実的に続く)未来の話をしたかっただけなのに、ドライだの、みんなの前で人格に問題があるように言われるだの、たまったものじゃない。

(つづく)


お時間いただきありがとうございます。