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コワーキングスペースは街を愛するための装置になる

なんて予言みたいなことを言うけれど。

この前、こちらのオンラインイベントに登壇して

コワーキングスペースってなんだろう、って考えて。

コロナ騒動になってから、私はドロップイン利用(都度利用)中心だったコワーキングスペースに行かなくなりました。
家でも仕事できるし、
人とのつながりや雑談も、今までの人間関係貯金からSNSで充分だったし
新しい人間関係も、従来の関係や発信情報を介してオンラインで知り合うと質が良いし、効率的。
コロナ禍中、ほとんど困ることがなかった。むしろ、オンライン無双感を醸していた。オンライン飲み、ライブ配信、音声配信収録・・みんな家にいるという前提だったから、オンラインアポもとりやすかった。

すぐに連絡がとれて情報を可視化しやすいと
コミュニケーションの頻度は上がり、やりとりする可視情報量が各段に伸びた。
やりとりも頻繁になり、さらに類似する価値観のひとと組めば
プロジェクトはびゅんびゅん進み、現場に行く一歩手前までは大丈夫。
ITサービスだったら全部オンラインで組み立てられるんじゃないかな。

だから、家をちょっと区切って仕事スペースをつくったら
あまりコワーキングスペースの必要性を感じなかった。

たまに気分転換で外で仕事をするけど。あと散歩するくらい。

コワーキングスペース要らない、という結論に達しそうになったけど
けど、コワーキングスペースは必要だと思うんだよなぁ。

コワーキングスペースは街を愛するための装置になる。

なんで?と言われたら
リアルな場は、自然とその場に居合わせるひとの共通言語になるから。

その場所に魅力を感じるひとが集まるから
家や会社で仕事をするだけでは認識できない、同じ場所で過ごす他者を認識できるんじゃないかな。

それはカフェでもよくて、現に、人との間隔を空けたカフェも、コワーキングスペース化してる。いまいるカフェも、お客さんの8割はひとりで作業中。

家では仕事ができない、けど会社まで行く必要はない、というときに
重宝する生活圏内のコワーキングスペースだったら、ものすごいニーズありそう。

自然と何回も目にする、ひと・もの・景色に対して、人は親近感を抱きやすいから、
定期的に通うコワーキングスペースでは、同じ地域のひとの接点が生まれるだろうし、自分が好んで何回も足を運ぶ場所は、もっと好きな場所になると思う。そこに行く道筋でさえも。

ってことで
私はコロナ禍をきっかけに、テラス席のあるお気に入りのカフェを見つけて
そのカフェのある地域に愛着を抱き始めている。

話しかけてはないけど、左斜め前のカウンターでCADをいじっているデザイナーな男性とか、真正面の席でnoteを書く女子大生とか、英語のレポートをうんうん考える大学生とか、存在は確認してる。
コワーキングスペースだったら話しかける接点がどこかで生まれてるかも。定期的に接していればなおさら。

だから、家と会社以外で地域との接点や、人間関係をつくりたかったら
コワーキングスペース、オススメ。

私はちょっと存在を認識するくらいの距離感のカフェの方が
作業が捗るし心地いいから
しばらくこのスタイルで行くと思うけど。

自分の住んでいる地域でゆるい人間関係をつくりたくなったらオススメ。
もっと濃厚なシェアハウスも、東京も京都も
いろんなコワーキングスペースも経験して、コロナ禍でオンライン無双になった私が言うのだから、間違いないよ。

お時間いただきありがとうございます。