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ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス株式会社 代表取締役社長 渡部昭彦さん

企業進化のための人事戦略
セブン&アイ、楽天の人事を担ってきた人事のプロフェッショナル渡部さんが、企業成長を支える人事戦略を事業化。人材斡旋からメンタルヘルスまで、これから必要な人事戦略の全容を語る。

1)適材適所の人材斡旋と心的ケアで人材価値向上へ

藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日は、マザーズ上場企業です。証券コードは6575、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス株式会社、代表取締役社長、渡部 昭彦さんです。渡部さん、よろしくお願いします。

渡部:こちらこそよろしくお願いいたします。

藤沢:ヒューマン・アソシエイツなので、人間に関わるお仕事ということでよろしいでしょうか。

渡部:結構です。社名のとおりです。

藤沢:具体的には、どういうお仕事になるんですか?

渡部:大きく言いますと三つ事業分野がありまして、一つが、いわゆる人材紹介という仕事です。人材紹介は、お客さんからこんな人を探してほしいというニーズを受けて、われわれが色んなルートで情報を取って、候補者の方をご紹介して入社していただくというビジネスモデルです。もう一つは、メンタルヘルスケアをやっておりまして、これは、具体的にはヒューマンフロンティアという会社名なんですけれども、ここは、北海道から九州まで全国に80名ぐらいカウンセラーがいまして、お客さんは、大企業を中心に400社ぐらいあります。そこの社員の方々が私たちの連絡先を知っておられて、色々お悩みがあると直接ご連絡いただいて、全国にいるカウンセラーが直接お会いしてご相談に乗るというビジネスです。三つ目の事業が、能力開発、いわゆる研修です。ここは、昨年の7月にM&Aでわれわれのグループに入ったんですけれども、ここは、主に企業、ここもお客さんは大企業が多いのですが、企業に色々な研修、特にテーラーメードの社員向けの研修を提供するという、この三つをわれわれの事業分野としています。

藤沢:なるほど。その三つは、お仕事の中で順番に増えていったという感じなんですね。

渡部:そうですね。一番最初にヒューマン・アソシエイツ、今は持ち株会社ですけれども、もともとは、二十数年前に、ヒューマン・アソシエイツということで、いわゆる管理職をスカウトしてご紹介するエグゼクティブサーチというビジネスでスタートしまして、その約5年後にメンタルヘルスケアの会社をつくってスタートしました。メンタルヘルスは、当時、日本ではそれほどないビジネスだったのですが、アメリカでメンタルヘルスが、EAPと言うんですけれども、かなり伸びているという話を聞きまして、それで設立をして今日に至るということでございます。それから、最後の研修、ここは、先ほど言いました通り、昨年、M&Aで一緒になったところです。ここは、実は社歴がすごく古くて、2社が一緒になった会社なんですが、一番古いところは、もう30年ぐらいやっているということで、結果としてみると、われわれの事業分野としては、人材紹介から始まって、メンタルヘルスケア、そして、研修、能力開発と、この三つの順番でビジネスを拡大してきているというのが経緯・背景になります。

藤沢:なるほど。それぞれ関係はあるようで、でも、どういうふうにここはつながっていくんだろうかというのが素人だとわからなくて、ぜひそこを伺いたくて。最初は管理職を採用していく。管理職を採用するということは、この人たちがより能力を発揮するためには、社内の空気とか、そういうのがよくないといけないから、そういうメンタルヘルスのサービスが必要だとか、外から見るとそういうふうに想像しちゃうんですけれども、これは、どういう相乗効果があるんですか?

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