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株式会社ジェイック 代表取締役社長 佐藤剛志さん

フリーターと第二新卒に、正社員の道を提供したい
フリーターや第二新卒向けに5日間の無料研修(カレッジ)を提供し、企業とのマッチングへとつなげる事業を立ち上げた佐藤さん。人の意識を変えて、人材のミスマッチを解消する秘訣を聞いた。

1)自尊心を育む「正社員」の価値を提供する

藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日は、東証マザーズ上場企業です。証券コードは7073、株式会社ジェイック代表取締役社長佐藤 剛志さんです。佐藤さん、よろしくお願いします。

佐藤:よろしくお願いします。

藤沢:ジェイックさんですけれども、どういうお仕事なのかをまず伺っていいでしょうか。

佐藤:われわれは、フリーターの若者たちとか、第二新卒あるいは大学中退をした若者たち、当社では、就職ポテンシャル層という言い方をしているんですけれども、就職できる可能性があるけれども、まだ正社員として職に就いていない人たちを就職に導くという、そういう事業をしております。

藤沢:とても社会的な会社の感じがするんですけれども、それは、具体的にはどういうことをなさっているんですか?

佐藤:具体的には、そういうフリーターの若者たちに、5日間の無料研修を、これはカレッジ事業と呼んでいるのですが、無料のスクールを運営しておりまして、そして、5日間の研修を卒業した若者たちを企業さんにご紹介するという、そういう人材紹介の事業です。ですから、教育と人材紹介、採用の支援を融合させたような事業です。

藤沢:じゃあ、ビジネスとして成り立つのは、そういう人材を企業に紹介して、紹介料をいただくというところなんですけれども、その手前のところで、フリーターの方とか、大学を中退した方向けのカレッジ、5日間の学校には、どういう人がどうやって入ってくるんですか?

佐藤:そうですね。就職をしたいんだけれども、バイトしか経験がなくて、どうやったらいいのかわからないとか、面接の仕方がわからないとか、企業をどう選んだらいいかがわからないとか、履歴書の書き方がわからないとか、そういうふうに迷っている人たちが相談に来て、そういうのに答える講座がありますよということでご案内をしています。ですから、どちらかというと、そういう5日間の研修を受けようと思う人たちなので、真面目なタイプが多いです。

藤沢:そうか。真面目なんだけれども、就職活動というのをうまくできなかったという感じですか?

佐藤:そうですね。友達と一緒に就職していないとか、あるいは早期退職しちゃったとか、大学を中退しちゃったということで、ちょっと後ろめたい気持ちとか、自信を失っている傾向があるんです。そこを回復するというか、自分にはもっと可能性があるよということに気付いてもらうという、そういう気付きがあると、やっぱり変わるんですよね。

藤沢:こういう、まず無料でそういう事業をやろうと思われたこと自体すごくびっくりするんです。NPOだったらわかるんですけれども、そういう会社が上場できるんだというのもまず驚きなんですけれども、そもそもそういうフリーターの方たちに就職支援をしようと思われたのは、どういうきっかけだったんですか?

佐藤:もともとハローワークのセミナーを受託する仕事をしておりまして、そのときにフリーターの若者たちはたくさんいるのに、もう10年以上前ですけれども、フリーターの若者が300万人以上いると言われていた時代です。その就職氷河期のときに、このフリーターの若者たちを支援できたらとても喜ばれると思って、色んな企業さんに相談したんですけれども、その当時、フリーターという言葉が今よりもイメージが悪かったんで、「フリーターだろう、佐藤さん」みたいに言われたんです。もともとうちは教育の事業をしていたので、中には、「会ってみてもいいけれども、ジェイックさんは教育が得意なんだから、新人研修とか、若手研修とか、営業研修とかをやっているんだから、それをやりなよ。彼らにそういうのをやってちょっと鍛えた子たちを紹介してよ。それだったら会うよ」と言われたんです。で、じゃあ、やろうかみたいな、そんないきさつです。

藤沢:そのときはどうでしたか。教育をやるといっても、フリーターの人から費用をくださいとは言えないし。

佐藤:そうですね。

藤沢:本当にそうやって研修をしたら、企業さんが欲しいと思うような人に変わっていくのかという、自信というか、そういう想定はあったんですか?

佐藤:特にはなかった。でも、ハローワークで仕事をしていたときに、すごくきらきらしている若者とか、やる気のある若者とか、あるいは、公認会計士を目指してとか、留学をしていたとか、そういうので回り道をしている若者たちがたくさんいたので、そういう人たちは絶対就職できると思いました。

藤沢:じゃあ、本当、ミスマッチという言葉で片付けちゃうと申し訳ないけれども、本当、うまくつながり合えるかたちがなかったんですかね。

佐藤:そうですね。ずれは、すごくあったと思います。

藤沢:先ほど、実は収録の前にそのカレッジを卒業して就職された方の動画を見せていただいたんですけれども、もう本当に危うく泣きそうになる感動の物語で、私、その動画を拝見していてすごく心に残ったのが、お話ししている彼が、社会人になって、社会人になってという、社会人という言葉をすごく使われていて、私なんかだと、学校を出れば、みんな社会人だと思っていたけれども、やっぱり企業に社員として就職するということが初めて社会人としての自覚、自信を持てる。

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20代に起業して、30代で会社を売却、テレビに出たり、本を書いたり、40代には、ダボス会議のヤンググローバルリーダー、霞が関で働いたり、社外取締役をしたり、50代になって、新たな一歩を踏み出したくて大学院に進学。さて次は?http://kumifujisawa.jp