株式会社ランディックス代表取締役社長、岡田和也さん
「億ションから奥邸へ」富裕層の戸建てにこだわる不動産サービス
都市部の戸建てを求める富裕層に対して、ウェブとアナログのサービスをバランス良く提示し、顧客の負担を減らし、満足度を上げる同社。リピーターと口コミで顧客が増えるその仕組みと秘訣とは?
1)富裕層がリピートする不動産ビジネスとは?
藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日は、マザーズ上場企業です。証券コードは2981、株式会社ランディックス代表取締役社長、岡田 和也さんです。岡田さん、よろしくお願いします。
岡田:はい。よろしくお願いします。
藤沢:ランディックスという、地面? 土地?
岡田:そうですね。
藤沢:すごくゴージャスな感じ、デラックスな感じもするんですけれども、ランディックスというのは、何の会社でしょうか?
岡田:ひと言で言うと、不動産の会社。富裕層に特化した、富裕層のストック型不動産ビジネスを行っている会社です。
藤沢:富裕層と言われると、遠い感じがあるんですけれども、富裕層って、幾らぐらいあると、富裕層って言っていただけるんですか?
岡田:われわれの会社で定義しているのは、世帯年収が1000万以上あるお客さまの世帯を富裕層世帯と定義付けさせてもらっていて、そのお客さまたちに、ずっとわれわれを信頼して使い続けてもらえるような、そういう会社を目指しています。
藤沢:なるほど。富裕層の人は、そんなに土地をたくさん買ったりされるんですか?
岡田:はい。富裕層の方の特徴なんですけれども、一度気に入っていただけると、二度、三度、四度とずっと一生使い続けてくれる、こういう特徴があって、普通は、不動産って、一回住宅を買ったら、10年、20年、もう一回買わないじゃないですか。
藤沢:買わないです。35年ローンを組んで、一生それで終わりな気がするけれども。
岡田:はい。そうですよね。ところが、富裕層のお客さまたちは、自宅を買いました。相続用にアパートを買いました。娘が結婚するから、マンションを買いました。別荘も買いました。これを、すべて一人の人に、信頼できる会社に任せられたら、お客さまの立場に立つと、そのほうがいいのは明確ですよね。
藤沢:確かに。家を建てた経験のある人は結構いらっしゃると思うけれども、探すのが大変ですよね。どの方のどの業者さんにお願いしたらいいかも難しいし、土地を探すのも難しいという、それは、確かにいい人がいらしたら、ずっとご相談するでしょうね。
岡田:そういうわれわれのファンになってくれるようなお客さまをしっかりストックしていくと、非常に強い安定したビジネスになるなと思っていて、今現在、1万件を超えるお客さまのストックができています。
藤沢:じゃあ、その1万人のお客さまが、最初はおうちを建てたかもしれないけれども、次は、マンションも買いたいというのは、もう実際に起きている。
岡田:起きていて、今、全体の取り扱いのうちの約半数がそういったお客さまからの口コミや紹介で成り立っているという、非常にベースが堅い経営をしています。
藤沢:そこだけを聞くと、楽なご商売ですねと言いそうになるけれども、その信頼を得るには、きっとすごく色んな工夫をされているということですよね。
岡田:はい。そういったお客さまから信頼をもらうのは、ハードルが高いですよね。一般のわれわれのライバル会社は、もうちょっとボリュームゾーン、初めて住宅を買うという人たちをターゲットにしている会社がほとんどです。それよりも目が厳しいですよね。そういう人たちにファンになってもらうのは大変だと思っていますけれども、ただ、一度ファンになってもらうと、一生使ってもらえる。
藤沢:ディズニーランドみたいですね。
岡田:そうですね。
藤沢:リピーターを大切に。ディズニーランドは、ものすごくサービスにこだわるじゃないですか。じゃあ、ランディックスさんも、そういう厳しい目を持った人が大満足する工夫があるということですか?
岡田:そうですね。色々とちりばめられていると思っています。でも、まず第一に、商品がすごくいいと思っています。
藤沢:商品というと?
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