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アイスタディ株式会社代表取締役社長、中川博貴さん

生まれ変わる企業をいかに牽引するか
投資先へ社外役員として着任した後、社長に就任した中川さん。外部から来た社長として、いかにして社員の心を大切にしながら、成長の道筋を描き、浸透させたのか、その経営の真髄を聞いた。


1)コンテンツを仕入れて、独自のeラーニングを制作してくれる

藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日は東証二部上場企業です。証券コードは、2345、アイスタディ株式会社代表取締役社長、中川 博貴さんです。中川さん、よろしくお願いします。

中川:よろしくお願いいたします。

藤沢:証券コード2345って、エンジェルコードと言うんですか?

中川:エンジェルコードと言うらしいですね。僕も知らなかったんですけれども、インターネットを見ていると、2345はエンジェルコードと出てくるので、へえーと思って。

中川:はい。珍しいみたいですよ。

藤沢:2345だから、珍しいことはすごく珍しいです。

中川:はい。覚えていただけるし。

藤沢:そうですね。その珍しいコードを持っていらっしゃるアイスタディ株式会社ですけれども、勉強の会社と捉えていいんですか?

中川:はい。勉強の会社です。創業してもう20年です。特に企業さまの人材育成、その人材の育成結果を管理するラーニングマネジメントシステムの開発を中心にやっている会社です。

藤沢:なるほど。人材育成を管理するって、具体的に何をしてくださるんですか?

中川:創業したときからずっと続いているラーニングマネジメントシステムが、例えば、企業にいる従業員に、どんな研修、どんな教育を自社が提供したかと。その提供した結果、どこまで学んだかの学習の進捗の程度と、結果として、それが資格であれば、資格を取得したかどうかとか、それらを、全て一つのスキルという言葉で表していて、従業員ごとにそのスキル管理というかたちで、誰が何をどこまで学習し、学習し終えていて、結果どうだったのかということを管理するシステムを二十数年前に創業事業として立ち上げた、これが今も中核事業です。

藤沢:二十数年とは、すごく早いですよね。

中川:早いですね。

藤沢:今は、本当に色んな企業がそれを欲しいし、あと、BtoCの個人だって、ものすごくあらゆるところでeラーニングでやっていて、そんな昔からやっていらした。

中川:そうです。なので、今でも、僕ら自身が得意としているお客さま、従業員規模で大体5000名前後の企業さまのゾーンは、僕らのラーニングマネジメントシステムのシェアは高いと思います。

藤沢:そういう企業さん向けに、企業独自のそういう研修ツールをつくってあげる、カスタマイズしてあげるというのをやってこられて、これからは、そこを進化させていかれるんですよね。

中川:そうです。eラーニングの事業に、今まで創業からやってきた色々なサービスを今年から集約している。ラーニングマネジメントシステム自身は、5000名前後の企業さま中心なんですけれども、今年から発信しているeラーニングシステム、SLAPというのは、どちらかというと従業員規模が1000名に満たない企業さまに、eラーニングに特化して、より簡単に動画でマイクロラーニングができますよと、こういったことを提供させていただくサービスなんですけれども、この二つを、新たに一つにローンチさせてプラットフォームは作っていこうと。一方で、コンテンツは、コンテンツを仕入れて販売すると、お客さまが欲しいコンテンツは世の中にいっぱいありますので、代理店として仕入れて販売させていただく、ご提供させていただくという機能と、お客さまがオリジナルを、ノウハウとか資料を自分たちの社員に提供したいということをeラーニングのコンテンツにしてあげると、この二つをやっていますね。

藤沢:なるほど。じゃあ、確かにYouTubeや何なり、動画を作るというのが当たり前になったので、世の中にコンテンツはめちゃくちゃありますよね。

中川:ありますね。

藤沢:自分で探そうと思うと、面倒くさくて。

中川:そうなんです。

藤沢:それを探してきて、パッケージに色々とつくってくださるという意味では、今まさに、だからこそできるビジネスですよね。

中川:そうですね。そういったニーズは、いまだにございます。

2)外部から会社の価値を上げる方法とは

藤沢:ただ、会社をずっと振り返って、私も予習をしてみたんですけれども、色々紆余曲折がおありなんだなと。

中川:ありますね。

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