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株式会社ファイバーゲート代表取締役社長 猪又 將哲さん

フリーWi-Fiでゲートウェイのポジションを獲得
マンション、アパート、店舗など、人の集まるところにフリーWi-Fiサービスを提供する同社の真の戦略は、Wi-Fiユーザーのゲートウェイとなること。その先を見据えた戦略とは。

1)人の集まるところにフリーWi-Fiを提供する事業

藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日はマザーズ上場企業です。証券コードは9450の株式会社ファイバーゲート代表取締役社長、猪又 將哲さんです。猪又さん、よろしくお願いします。

猪又:よろしくお願いします。

藤沢:ファイバーゲートさん、どういうお仕事なのかを、まず簡単に教えていただけますか?

猪又:はい。当社は、Wi-Fiのソリューション企業として、Wi-Fiは業種を問わず必要なわけですけども、特に賃貸マンションであるとか、ホテルであるとか、学生寮であるとか、いわゆる集合住宅向けのWi-Fi事業、それともう一つが、フリーWi-Fi事業といって、店舗とか、商店街とか、自治体さんとか、バスとかそういうところに誰もが使えるWi-Fiサービスを展開しています。同時に、それをものづくり、いわゆる通信機器の開発とか販売もやっていまして、それを一気通貫で通信機器の開発から、もちろんWi-Fiサービスの提供、コンテンツの提供、いわゆる、どこで、どんな人が、いつつないだかというのがわかるトラッキングデータと言うんですけど、それも全部一気通貫で提供するという、非常に珍しいビジネスモデルだと思います。

藤沢:そうですね。あんまり聞いたことがないし、そもそも、今おっしゃっていただいた、色んなお店とかでWi-Fiが飛んでいるけど、それはお店の人が設備を用意しているのかなって素朴に思っていたんだけど、その裏側で実は全部ご用意していらっしゃる会社だということですね。

猪又:そうですね。ビジネスモデルというか、お金のもらい方としては、全部利用者はただです。これは入居者であろうが、お店の来店客だろうが、バスの乗客であろうが全部ただなんです。フリーWi-Fiなんです。それだと、僕らは食っていけないので、誰からもらうのというと、いわゆる、オーナーさん、店舗のオーナーであるとか、マンションでいうと大家さんということになりますし、学生寮でいうと大学という話になります。で、入居率を上げるとか、向上させるとか、来店客を増やすとか、最近は、訪日外国人が増えていますので、どんな飲食店もやっぱりWi-Fiというのは非常に重要になっている。そういう意味で、来店促進に役立てていただくとか、ご本業に役に立つというところが、マンションであろうが、店舗であろうが、同じですね、お金の頂き方は。

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