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一等賞になれなくても

息子の運動会が終わった。

息子には障害があり、去年はずっと砂を触っていた運動会。
今年はどうかな・・・

ドキドキしながら迎えた運動会当日。

(大丈夫だよ、見ていてね)

息子の声なのか、何か。
声が聞こえた気がした。

運動会が始まる。


今年は・・・

今年も・・・


砂を触っていた。


けれど、


帽子をかぶり、かけっこは走ることが出来た!


すごい、すごい!!!


他の子と同じようには出来なくても、
出来ないことに心は切なくなったけど、

去年と比べてできるようになったこと

息子の成長、がんばりをしっかりと感じることが出来たことがうれしい。
悲しい、だけじゃなくて、うれしい。


後半になると、リレー。

力尽きたようで後半はしゃがみ込んでしまった。
「がんばれーがんばれー」の声。

いろんな思いもあるだろうが、あたたかいなと思った。
とてもよい運動会だった。

終わってから、先生が

「息子くん、練習の時はバトンを持って、一人で走れたんですよ」
と残念そうに話されていた。

それがとてもうれしかった。

本番に強い子。
才能のある子。

それも、素晴らしいこと。

だけど、息子みたいに参加すること自体がチャレンジであったり
転んでしまったり、緊張で泣き出してしまったり

本番で実力を発揮できないことは誰でもある。

一等賞になれたら、すごいけど
生きていく中で一等賞を取れることなんて、ごくごく稀なことだ。

結果が出ないとき。出せないとき。
それでも、誰かが見ていてくれる。

それがどれだけありがたいか。

大丈夫だよ、みていてね


そう聞こえた声を、思い出す。


大丈夫だよ。みていたよ。
あなたのことを見ていてくれるひとが、いたよ

一等賞がとれない息子に
結果を出すことが難しい、私たちのことを
見守っているひとがいたよ

練習では出来ていることが本番でできない
逆をいえば、

練習=普段はできる
ということ。

来年はできるかもしれない。

結果と過程


願わくば、息子の実力がそのまま
来年は出せたらいいな。


P.S 若い親御さんたちがまぶしかった。
オシャレしないと・・・体力つけとこう、と思った運動会でした。

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