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YouTubeは好きですか?

 昨年度まで図書館だよりで「ほんのひとこと」を連載してくださっていた司書教諭の"あや先生"が転勤になり、今年度の図書館だよりでは、国語科の廣瀬先生がバトンを継いで、読書エッセイ「つれづれならぬままに」執筆をお願いすることになりました。「ええっ、そんな若い子が好むような本の紹介はできへんで」といったんはおののきつつ、その日のうちに2本の「読書のすすめ」を書き上げてしまうほど豊富な読書経験をお持ちの廣瀬先生のエッセイを、生徒のみなさんはぜひ毎月発行の『図書館だより』で御確認ください。

 さて、今回は、そんな読書家の廣瀬先生から、いいよ!と推薦いただいた動画を紹介します。『火花』で芥川賞を受賞したお笑い芸人・又吉直樹のYouTube公式チャンネル「渦」、なかでも「インスタントフィクション」という番組です。試しに司書も何本か聞いてみたのですが、これがほんとうにおもしろい! 最近、丹後地方からは書店が減ってしまったので、様々な本を立ち読みする機会がめっきり減ってしまいましたが、それに変わる新しい本との出会いがこんなところに!と感動しました。

又吉さんの書評番組を視聴中(閲覧室中央)

 折しも学校図書館には、昨年度末に空いた教室から、50インチの大型モニターが移動してきたので、お昼休みには「渦」をはじめ様々なBOOK Tubeの本の紹介動画を流しています。ぜひ、視聴しにきてください。

 司書のイチオシは、「ほーみーず」による「【替え歌】国語の教科書の名シーンで「イエスタデイ」【Official髭男dism】」です。タイトル通り、イエスタデイの歌の吹き替えで、小学校の国語の教科書に採用されている文学作品20作品以上を紹介した動画です。あまりに素晴らしいので、4月11日の新入生図書館オリエンテーションで最後にこの動画を紹介したところ、多くの生徒が笑顔でリズムをとり、その日の昼休みと放課後には8割以上の生徒が改めて学校図書館に足を運んでくれました。

 高校生にもなると、交友関係が拡がり、スマホも身近にあり、勉強や部活動やアルバイトも忙しかったりと、ゆったりとひとり本を読む時間がないという人もいます。読まない時間が長くあるうちに、自分は読書はしない・好きではないと思ってしまう人もいます。しかし、この替え歌動画を視聴しながら思い返してみれば、自分でも記憶にないくらいたくさんの本を読んで、様々なことを考え、いまの自分があることを思い出すことができるでしょう。オリエンテーションでは、「紹介されている本について、読んだことがあるか、どんな話だったか、考えながら聞いてみてください」と呼びかけてから、視聴してもらいました。「スイミー!、何十回も読んだわ」「ごん、好きやった・・・」などの感想を述べたり、替え歌の歌手の読書感想に「たしかに」と同意する生徒もいました。学校図書館にある様々な本も、そんな感想をみんなで話題にできるくらい、みんなで読んでみてくださいね!

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