「キルラキル」みました

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 魔が差したのでキルラキルを全話見ました。24話構成の本作品ですが、大文化体育祭編前と後で一区切りついているので、1話から17話までが前半といった感じです。前半は学園を舞台としたバトルアニメ、後半は世界を救う特撮といった雰囲気です。
 感想で言えば満艦飾マコの使い方が非常にうまいという点です。彼女は主人公の纏流子の友人というポジションですが、非常に癖が強いキャラクターです。あまりにも癖が強いので纏流子が学園にくる以前は友達がいませんでした。
 あまりにもギャグによったキャラクターだったのでシリアスな後半に耐えられるか危惧していましたが、纏流子の親友として大事な役割を果たしてくれました。

 キルラキルですが、巷では「ワイドスクリーン・バロック」というジャンルの作品の一つに数えられています。ワイドスクリーン・バロックとは少なくとも太陽系規模の規模の大きさを物語の舞台としながら多様なSF的アイディアを詰め込み時間旅行さえも小道具とするようなSFのジャンルのひとつです。
 ワイドスクリーン・バロックのオリジンな作品としては「パラドックス・メン」がありますが、日本以外ではジャンルとして成立していないようです。実際規模が大きすぎるので小説以外の媒体で出すのが難しく、文字情報だけで緻密で軽薄なアイディアの宝庫を理解させるのは難しいですからね。日本では、アニメーションと迎合してキルラキルが生まれた形になりますね。
 最近では「劇場版 少女歌劇スタァライト」がワイドスクリーン・バロックを意識した作品として認識されていますが、今後もこのようななんだかよくわからないものを詰め込んだ作品がでてきてほしいものです。


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