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シティリーグアディショナルシーズンII優勝 ミュウVMAX & ヨノワール


kumeです。久々のnote投稿となります。
今回はシティリーグで優勝しました、
ミュウVMAXとヨノワールを使ったデッキの構築に至るまでの経緯と詳細なレシピと解説を記したいと思います。

マッチングと結果はTwitter引用の通りです。
まずは、今回なぜヨノワールを使うことがベストだと思い、またそれをミュウVMAXに組み込むことにしたのかについて解説します。
そのためには環境考察をしっかり行うことが重要です。

■環境考察

フュージョンアーツ発売以降、ミュウVMAXの暴れっぷりはもちろん、相対的に強化されたゲンガーVMAXを筆頭とする悪タイプのVMAX、
VMAXに圧倒的な勝率を誇るクワガノンや、多色で弱点を突きやすくなった三神など、言ってしまえば有象無象のカオスな環境が出来上がっているのが現在のCレギュを含むスタン環境といえると思います。

特に今回意識したTier表は以下となります。

Tier1
・ミュウVMAX
ゲンガーVMAX(&ジュラルドンVMAX)
・クワガノン

Tier2
・連撃ウーラオスVMAX
・連撃カラマネロ

・三神系統
・白馬スイクン
・黒馬(&MM)
・エンテイV
・ムゲンダイナVMAX

Tier3
・その他

太文字になっているのは特殊エネ依存が強いものです。

フュージョンアーツ以降に以下のパック、デッキが発売されました。
25th anniversary、VMAXクライマックス、スタートデッキ100

その中でも環境に影響を与えうるカードがいくつか見受けられました。
代表的なものは以下です。

・ハイパーボール
・エンテイV、ライコウV
・レパルダス(とりひき)

特にハイパーボールはVMAX環境において、初動の強化、2ターン目以降の進化の安定、不要札トラッシュによる圧縮等、多大なる影響を与えたといえます。

エンテイVとライコウVについてはスイクンVが既に強いので言わずもがな。
特にエンテイVに至ってはHPが230とたねVの中でも破格の耐久力です。
クワガノンのエレキブラスター+クイックシューターで落とされない上に、ヒート炎エネルギー、タフネスマントを駆使して更にHPを上げることが可能です。

とりひきのレパルダスはムゲンダイナVMAXに採用が可能となったことで、雪道スタンプの耐性が付いたと言えるでしょう。

■無難な選択

ここまで色々検討していくと、結局これ握っときゃいいんじゃねと思うデッキがただ1つあります。

そうですお察しの通り、クワガノンです

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【ここが強いよクワガノン】

・VやVMAXへの圧倒的な勝率
・ミュウ(ベンチバリア)は対策にならない
・基本的にボスが不要なレシピ故、サポートをドローの役割のみに割ける
・非ルール相手に対してもクイックシューターがあるのでサイドレースでも有利
・エネ手張りできなくても特性バッテリーで急加速できる
・雪道に屈しない


とまあ並べてみると弱いわけがないなーという印象。
デメリットがあるとすればミラー戦がしんどいことと、初動でたねを複数並べられずずるずるやられてしまうことがあることくらいかと思います。

ベンチバリアは対策にならないという理由を以下に述べます。

・バトル場にはしっかり200ダメージ与えられる点
・クイックシューターでつぶせる点
・ツールスクラッパーを入れることで隠密フードやタフネスマントにも屈しなくなる点


結局、サイド6枚とりきるまでにクイックシューターの猛追によりベンチバリアは潰され、詰め将棋のごとく勝ちをものにできるデッキと思っています。

そのため、アディショナルのシティに出ると決めたときは、クワガノン握っとけばいいかくらいに考えていました。
しかし直近のシティでクワガノンミラーが多発していたり、クワガノンがTier1として意識されることが増えたため、流石に何かしらの対策をするケースが増えていると考えました。

クワガノンは強いけど、ただ安牌として握るにはどうも不安が残る。
何かいい策はないか、、、

そこで、以前このTweetをいいねしていたことを思い出しました。
CL福岡のシニアリーグ準優勝のレシピです。

■ミュウVMAXとヨノワール

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有利不利こそはっきりしそうではありますが、ヨノワールを見事に採用したこのレシピは環境に一矢報いるものと思っていました。
この時のレシピではまだハイパーボールが再録されていない時なので、今ならもっと安定的なレシピを組めるはず。
そのように思い、まず以下のようなレシピを組みました。

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良かった点
・悪エネルギーをうまく落とせればミュウVMAXで殴りつつガラルファイヤーを育てられる
・ミュウVMAXミラーに若干有利になる
・マッチング次第でヨノワールを立ててイージーウィンが狙える


悪かった点
・バトルVIPパスが後半腐る
・デデンネGX等を採用していないため、クイボやハイボが解消札になりにくい
・フュージョン以外のポケモンが多く、フュージョンシステムで多くドローができない
・パワータブレットを採用していないため、220ダメージが上限となる
・超エネルギーがないため、後攻1ターン目にミュウVの技が使えない
・2ターン目にヨノワールを立てれないことがある


ざっくり上記のような感想を得ました。
昨今ではウッウロボの採用の是非について熱い議論が交わされていますが、
本レシピではバトルVIPパスを切る札がクイボ、ハイボ、博士くらいしかなく、そのどれもが前半に大量消費する傾向にあるので、試合終盤でどうしてもゴミ札となってしまうケースが多々ありました。

また、ミラー対策としても期待されている肝心のガラルファイヤーVについては、実際には対策になっていないんじゃないか?とふと思えるようになってきました。以下2点が理由です。

・相手のミュウVMAXにボスで先に狩られる
・相手のミュウVMAXにフュージョンエネ+ウィークガードエネが付いていると弱点が消えてガラルファイヤーVでワンパンできなくなる

1個目の件は、キバナを採用することで奇襲での改善が可能となるかもしれませんが、裏工作みたいな器用なサポートサーチができるわけではないので、結局のところ、ベンチでのうのうとガラルファイヤーVを準備しておくしかないのが現状です。
2個目の件も、はじめは要求高くて無理なんじゃないかと思ってましたが、よく考えるとミュウVの上技でウィークガードエネをサーチしてつけれるので案外簡単じゃね?と思い結局気休めにしかならないと結論付けました。


原点に立ち返り、ミュウVMAXがなぜ強いのかを考えました。
それは

『色の相性を覆しつつ、ワンパンできる性能があるから』

です。

もちろんゲノセクトVによるぶん回し性能、マリィ、スタンプ耐性もさることながら、一番の理由は上記にあると思います。

ガラルファイヤーVだろうがゲンガーVだろうが、先攻とってしまえば、2ターン目にボスで呼んで芽を刈り取ればいい訳です。

ビクティニVMAXも似たような性能でかつて猛威を奮っていましたが、ウィークガードエネを容易く採用できるのがズルいポイントだなと感じます。

つまり、改善の方針として以下のように考えることが重要と感じました。

・フュージョンシステムのバリューを上げること
・ガラルファイヤーVに依存せずともミラーに勝てること
・特殊エネ依存以外のデッキにも勝てること
・とにかく初動の安定性を高めること
・有利マッチにおいて、確実に2ターン目にヨノワールを立てること

特に最後の件は、折角クワガノンと当たったのに、特殊エネオンリーのゲンガーVMAX等に当たったのに、ヨノワール立てれなくて負けた、という
なんとも後味の悪いゲームにしたくないですから、絶対に改善すべき点の1つと言えます。

次にレシピと採用カードの理由を枚数とともに解説します。

■デッキレシピ

バトルVIPパスは1ターン目にうてないと腐ってしまうデメリットがあり、入れるとしたらウッウロボ必須と思っています。ただそのウッウロボもコイン依存があり、状況次第では捨てたくないグッズをコストにせざるを得ない噛み合いの悪さも否めません。(あとは価格的な事情も)

今回は結果的にですが、バトルVIPパスもウッウロボも採用しないレシピとなりましたが、非常に安定感と再現性があるものになりました。

以下、今回の優勝レシピです。

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